管理栄養士の過去問
第31回
臨床栄養学 問117

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

栄養アセスメントの項目と病態の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 血清コリンエステラーゼ -------------- たんぱく質の合成低下
  • 血清トランスサイレチン -------------- 鉄の欠乏
  • 血清レチノール結合たんぱく質 ----- 銅の欠乏
  • 尿中ケトン体 ----------------------------- たんぱく質の異化亢進
  • 尿中尿素窒素 ----------------------------- ブドウ糖の利用障害

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正解です。コリンエステラーゼは肝臓のたんぱく質合成能の指標として用いられています。低値は、たんぱく質合成低下を意味します。

2. 血清トランスサイレチンは、栄養状態の評価に用いられています。鉄欠乏の指標には、血清フェリチンや血清鉄が用いられます。

3. 血清レチノール結合たんぱく質は、栄養状態や肝臓のたんぱく合成能の評価に用いられています。銅欠乏には、血清銅濃度やセルロプラスミンが用いられます。

4. 尿中ケトン体は、糖尿病や、嘔吐、下痢、飢餓などで陽性を示します。たんぱく質の異化が亢進すると、尿中の窒素代謝物が増加します。

5. 尿中尿素窒素は、腎機能の評価に用いられます。

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02

1. コリンエステラーゼはたんぱく質合成低下の指標です。肝硬変の指標として使われます。

2. 血清トランスサイレチン(血清プレアルブミン)は短期のたんぱく質栄養状態判定の指標です。

3. 血清レチノール結合たんぱく質は短期のたんぱく質栄養状態判定の指標です。

4. 尿中ケトン体はブドウ糖の利用障害の指標です。

5. 尿中尿素窒素はたんぱく質の異化亢進の指標です。

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03

①血清コリンエステラーゼは、たんぱく質の合成機能に関係する酵素です。

②血清トランスサイレチンは、プレアルブミンともよばれ、栄養状態に関係するたんぱく質です。同様に、栄養状態に関する項目としてアルブミンもありますが、これはトランスサイレチンの半減期が2日と短いのに対し、半減期が3週間程度あるため、短期間の栄養状態を測る項目としては適していません。

③血清レチノール結合たんぱく質は、半減期が0.5日と短く、たんぱく質の合成機能に関係する物質です。

④尿中ケトン体は、ブドウ糖の利用障害に関係する物質です。

⑤尿中尿素窒素は、たんぱく質の異化亢進に関係する物質です。

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