管理栄養士の過去問
第31回
臨床栄養学 問120

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

薬物とその作用の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • アンギオテンシン変換酵素阻害薬 ----- コレステロール合成の抑制
  • α-グルコシダーゼ阻害薬 ----- 食後血糖値の上昇抑制
  • アロプリノール ----------------- 血圧の降下
  • マジンドール -------------------- 食欲の亢進
  • ラクツロース -------------------- 低血糖の予防

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この過去問の解説 (3件)

01

1. アンギオテンシン変換酵素は、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系で働く酵素の1つです。肺で合成されたアンギオテンシン変換酵素は、アンギオテンシンⅠをアンギオテンシンⅡへと変換し、血圧上昇に関与します。アンギオテンシン変換酵素を阻害すると、血圧が低下します。

2. 正解です。α-グルコシダーゼは、二糖類を単糖類に分解する酵素です。α-グルコシダーゼ阻害薬は、単糖類への分解を阻害するので、食後血糖値の上昇を抑制します。糖尿病の治療薬の1つとして用いられています。

3. アロプリノールは、尿酸産生を抑制し、尿酸値を低下させます。

4. マジンドールは、満腹中枢を刺激することによって食欲を抑制させます。

5. ラクツロースはガラクトースとフルクトースからなる二糖類です。ラクツロースは食物繊維のように大腸の腸内細菌によって分解されるため、慢性便秘の治療に用いられます。また、分解の際に有機酸が産生されるのですが、この酸が腸管内のpHを低下させます。pHが低下すると、アンモニアの産生と吸収が抑制し、血中アンモニア濃度が低下します。

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02

1. アンギオテンシン変換酵素阻害薬は血圧上昇抑制作用があります。

2. α-グルコシダーゼ阻害薬は小腸での糖質の分解を阻害し、食後血糖値の上昇抑制作用があります。

3. アロプリノールは尿酸生成抑制薬です。尿酸降下薬には他にプロベネシドやベンズブロマロンなどの尿酸排泄促進薬があります。

4. マジンドールは中枢性の食欲抑制薬です。高度の肥満者(BMI35以上)に使用が認められています。

5. ラクツロースは高アンモニア血症予防を目的として腸管でのアンモニア産生吸収を抑制するために投与されます。

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03

①アンギオテンシン変換酵素阻害薬は、血圧の降下を促す薬です。

②α-グルコシダーゼ阻害薬は、食後血糖値の上昇抑制の薬です。

③アロプリノールは、尿酸を減らす薬です。

④マジンドールは、食欲の低下を促す薬です。

⑤ラクツロースは、血中のアンモニア濃度を減らす薬です。

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