管理栄養士の過去問
第31回
臨床栄養学 問125

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第31回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問125 (訂正依頼・報告はこちら)

糖尿病治療薬とその作用の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • ビグアナイド薬 ----- 肝臓での糖新生の抑制
  • チアゾリジン薬 ----- 消化管での糖吸収の抑制
  • スルホニル尿素薬(SU薬) ----- インスリン分泌の促進
  • DPP4阻害薬 --------- インクレチン分解の抑制
  • SGLT2阻害薬 ------- 腎臓での糖再吸収の抑制

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1. 正解です。ビグアナイド薬は主に肝臓での糖新生抑制や、筋肉での糖の取り込みを促進することで、血糖値を低下させます。

2. チアゾリジン薬は、インスリン抵抗性の改善や、脂肪細胞の分化抑制に作用します。

3. 正解です。スルホニル尿素薬(SU薬)は、膵臓からのインスリン分泌を促進することによって、血糖値を低下させます。

4. 正解です。DPP4阻害薬や、インクレチンの分解を抑制します。インクレチンは、インスリン分泌を促進する働きを持っています。

5. 正解です。SGLT2は、腎臓の近位尿細管でナトリウムとグルコースの再吸収を担っています。SGLT2阻害薬や、グルコース再吸収を抑制することで血糖値を低下させます。

参考になった数20

02

1. ビグアナイド薬は肝臓での糖新生の抑制をします。食欲不振、下痢、吐き気などの副作用があります。

2. チアゾリジン薬は骨格筋や肝臓でのインスリン感受性の改善をします。

3. スルホニル尿素薬はインスリン分泌の促進をします。強力で、作用しすぎると低血糖・空腹を引き起こします。インスリン依存性糖尿病には禁忌です。

4. DPP4阻害薬はインスリンの分泌を促進するインクレチンの分解を阻害します。低血糖などの副作用は少ないです。

5. SGLT2阻害薬は腎臓での糖吸収の抑制をします。頻尿・多尿が見られます。腎機能低下患者や高齢者には適しません。

参考になった数5

03

①ビグアナイド薬は、肝臓での糖新生を抑制します。肥満やインスリン抵抗性をもつ患者に適応します。

②チアゾリジン薬は、インスリン抵抗性を改善します。心不全の発症や悪化という副作用があります。

③スルホニル尿素薬(SU薬)は、インスリン分泌を促進します。低血糖に注意が必要です。

④DPP4阻害薬は、インクレチン分解を抑制します。肝臓・腎臓に重度の障害がある患者は禁忌です。

⑤SGLT2阻害薬は、腎臓での糖再吸収を抑制します。そのため、腎機能が低下している患者には適応しません。

参考になった数2