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管理栄養士の過去問 第31回 臨床栄養学 問128

問題

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腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
   1 .
たんぱく漏出性胃腸症では、たんぱく質摂取量を制限する。
   2 .
クローン病では、カリウム摂取量を制限する。
   3 .
クローン病では、脂質摂取量を制限する。
   4 .
潰瘍性大腸炎では、水溶性食物繊維摂取量を制限する。
   5 .
過敏性腸症候群では、中心静脈栄養を行う。
( 第31回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問128 )
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この過去問の解説 (3件)

10
1. たんぱく漏出性胃腸症は、血清たんぱく質が胃腸管内に漏れ出し、低たんぱく質血症を引き起こす病態です。高エネルギー、高たんぱく質、低脂肪食とします。

2. クローン病は、口から肛門に至る消化管全てに炎症が起きる病態です。クローン病では、下痢を起こすので、カリウムなどの電解質の補給が必要となります。

3. 正解です。クローン病では、低脂肪、低残渣食とします。

4. 潰瘍性大腸炎は、不溶性食物繊維の摂取を制限します。

5. 過敏性腸症候群では、中心静脈栄養を行う必要はありません。規則正しい食生活を基本とし、症状に応じた指導を行います。

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4
①たんぱく漏出性胃腸症では、消化に必要な時間が長く、胃腸に負担をかける、脂質の摂取量を制限します。エネルギーとたんぱく質はしっかり確保します。

②クローン病では、カリウムをはじめとするミネラルが不足しやすいため、必要量は摂取するよう努めます。

③クローン病では、脂質摂取量を制限します。1日30g以下、できれば20g以下が望ましいです。

④潰瘍性大腸炎では、腸管粘膜を刺激する不溶性食物繊維摂取量を制限します。

⑤過敏性腸症候群では、中心静脈栄養を行う必要はありません。消化するのに負担が大きい、脂質と食物繊維量に配慮して、経口摂取が可能です。

2
1. たんぱく質漏出性胃腸炎で経口摂取ができる場合には、腸管に負担がかからないように脂肪は制限し、エネルギー、たんぱく質は不足しないように多めに設定します。脂質の一部は中鎖脂肪酸で摂取するようにします。

2. クローン病でカリウムを制限することはありません。脂質は制限しますが、低栄養状態が発生しやすいため、十分なエネルギー、たんぱく質とともにビタミン、ミネラルも十分摂取します。

3. クローン病では総脂質量は30g未満に制限します。しかし、炎症抑制作用の期待されるn-3系多価不飽和脂肪酸は摂取するように努めます。

4. 水溶性食物繊維は大腸で腸内細菌によって分解され、腸管粘膜の栄養分となり、粘膜の再生を高める効果があります。そのため、潰瘍性大腸炎では水溶性食物繊維の摂取を勧めます。しかし、不溶性食物繊維は大腸の粘膜を刺激する恐れがあり、注意が必要です。

5. 過敏性腸症候群では消化吸収障害はなく、栄養障害は起こらないため、中心静脈栄養を行う必要はありません。下痢型の場合は脂質を制限し、腸管粘膜を刺激するものは控えます。便秘型の場合は、食物繊維の摂取量を増やして便通の改善を図ります。

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