管理栄養士の過去問 第31回 臨床栄養学 問134

CKDステージ5D（透析患者）の食事療法基準に基づいて計算します。体重は基本的に標準体重を用います。

1.エネルギー量は、30～35kcal/kg体重/日なので、1485（30×49.5）～1733（35×49.5）kcalとなり、1300kcalは少ないです。

2.たんぱく質量は、0.9～1.2g/㎏体重/日なので、44.6（0.9×49.5）～59.4（1.2×49.5）となり、50gは適正です。

3.カリウム量は、2000㎎/日以下なので、1,500mgは適正です。

4.リン量は、たんぱく質量（g）×15で求めるので、2の選択肢より、50gとすると、750㎎/となり、1,500mgは多すぎます。

5.飲水量は、できるだけ少なくするため、1,300mLは多いです。

1. 血液透析の場合、エネルギーは30~35kcal/標準体重kg/日とします。
1300kcal/日では少ないです。

2. 血液透析の場合、たんぱく質摂取量は0.9~1.2g/標準体重kg/日とします。
50g/日は適切です。

3. 血液透析の場合、カリウムは2000mg/日とします。
1500mg/日は適切です。

4. 血液透析の場合、リンはたんぱく質(g)×15 mg/日以下とします。
1500mg/日では多すぎます。

5. 水分はできるだけ少なくします。

慢性腎臓病に対する食事療法基準をもとにした、週3回血液透析を受けている患者の目標栄養量は、
エネルギー：30〜35kcal/kg体重/日
たんぱく質：0.9〜1.2g/kg体重/日
食塩：6g未満/日
カリウム：2000mg/日以下
リン：たんぱく質(g) ×15mg/日以下
水分：出来るだけ少なく
です。

1. 49.5kg×30〜35kcal=1485〜1733kcalなので、1300kcalでは少なすぎます。

2. 49.5kg×0.9〜1.2g=44.6〜59.4gなので、50gは適しています。

3. 2000mg/日以下なので、1500mgは適しています。

4. 44.6〜59.4g×15mg=669〜891mgなので、1500mgは多すぎます。

5. 水分摂取量は出来るだけ少なくするように指示されており、2007年版の食事療法基準では、15mL/kgドライウェイト/日以下とされています。
50kg×15mL=750mLなので、1300mLでは多すぎます。