管理栄養士の過去問
第31回
臨床栄養学 問135

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問135 (訂正依頼・報告はこちら)

甲状腺疾患の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • バセドウ病では、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体が陽性となる。
  • バセドウ病では、エネルギー摂取量を制限する。
  • バセドウ病では、水分摂取量を制限する。
  • 橋本病では、甲状腺刺激ホルモンが低下する。
  • 橋本病では、たんぱく質摂取量を制限する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. バセドウ病は自己免疫疾患です。自己と非自己が区別できず、自己に対して免疫反応してしまいます。この時産生される甲状腺刺激ホルモン受容体抗体は甲状腺刺激ホルモン受容体に結合して刺激作用を示します。この刺激はネガティブフィードバックを受けず、甲状腺を刺激し続け、バセドウ病を発症します。

2. バセドウ病では基礎代謝が亢進しているため、食事は高エネルギー(35~45kcal/kg/日)とします。

3. バセドウ病では、多汗となるため、水分は十分摂取します。

4. 橋本病では甲状腺機能が低下するため、甲状腺刺激ホルモンは上昇します。

5. 橋本病ではたんぱく質摂取量を制限する必要はありません。標準体重を維持するようにします。

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02

1. 正解です。バセドウ病では、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体が陽性となり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。また、ネガティブフィードバック作用により、甲状腺刺激ホルモンの分泌は低下しています。

2. バセドウ病では、常に体が活動状態となっているため、エネルギー摂取量を増加させます。

3. バセドウ病では、発汗が増えるため、水分摂取量を増加させます。

4. 橋本病では、甲状腺ホルモンの分泌が低下しているので、その分泌を増加させるため、甲状腺刺激ホルモン分泌を増加させます。

5. 橋本病では、たんぱく質摂取量を制限する必要はありません。

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03

1.バセドウ病では、甲状腺機能が亢進しているため、それを防止しようと甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体が分泌されることにより、陽性を示します。

2.バセドウ病は、体の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。十分なエネルギーを摂取する必要があります。

3.バセドウ病では、代謝が亢進するため、十分な水分を摂取します。

4.橋本病では、甲状腺機能が低下するため、甲状腺刺激ホルモンは過剰に分泌されます。

5.橋本病では、たんぱく質を制限する必要はなく、不足しないように摂取します。

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