管理栄養士の過去問
第31回
公衆栄養学 問153
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問153 (訂正依頼・報告はこちら)
食事調査に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 季節変動を小さくするため、年数回の調査を繰り返す。
- 個人内変動を小さくするため、調査日数を多くする。
- 調査員間に発生する変動を小さくするため、調査員の訓練を行う。
- 申告誤差を小さくするため、無作為抽出法によって対象者を選定する。
- 環境汚染物質の摂取量を把握するため、陰膳法を用いる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2. 正解です。個人内変動とは、食事の日差のことです。個人において、食事内容が日によって大きく差があるので、調査日数を多くする必要があります。
3. 正解です。調査員間に発生する変動を小さくするためには、どの調査員が行っても同じデータを得られるよう調査員の訓練が必要です。
4. 申告誤差とは、実際に食べた量よりも少なく申告する過小評価と、実際に食べた量よりも多く申告する過大評価があります。
無作為抽出法とは、調査対象をある母集団から無作為に抽出する方法です。この方法では申告誤差を小さくすることはできません。
5. 陰膳法とは、対象者が摂取した食べ物の実物を用意し、化学分析して評価する方法です。食事量や栄養素量を正確に測定することができるので、環境汚染物質の摂取量を把握するためには適しています。ただし分析に時間と費用を要するという欠点もあります。
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02
2.〇 個人内変動は、個人の食事の摂取頻度や量が日によって違うことで起こります。調査日数を増やすことで、個人内の食事摂取頻度と量の誤差を減らすことができます。
3.〇 同じ調査でも調査員間のスキルに変動があっては調査結果にも変動が生じてしまうため、調査員の訓練を行うことも重要になってきます。
4.× 無作為抽出法は、各集団の傾向(男女比、生活習慣、知識など)が偏らないように行われます。
5.〇 陰膳法は、化学分析で特定の栄養素に的を絞って行われるので、より精度の高い摂取状況を把握することができます。
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03
そのため、年数回の調査を繰り返すことにより変動は小さくなります。
2:「個人内変動」とは、一人の同じ対象者でもたくさん食べる日と食べない日があり、調査する日によって変動があることです。
調査日数を多くすることでより平均的なデータが取れると考えられます。
ちなみに「個人間変動」は、ごはんの摂取量は人によって様々であるといったように、人と人との間での変動のことです。
3:「調査員間に発生する変動」とは、調査員が複数人いたとして、調査員の調査技術によって取れるデータに差が生まれることです。
これを小さくするためには調査員全員に同じ調査技術を持たせることが必要であり、研修や訓練をします。
正解4:「申告誤差」とは、実際に食べている食事内容と違った内容で対象者が申告することであり、過少申告が多いと言われています。
申告誤差を減らすには調査員の技術が重要となります。
5:「陰膳法」とは、実際に食べたものと同じものを科学的に分析して、対象者の残した量から食事摂取量を推定するものです。
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