管理栄養士の過去問
第31回
公衆栄養学 問155

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問155 (訂正依頼・報告はこちら)

公衆栄養アセスメントに用いる情報と既存資料の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 健診・人間ドックの受診状況 ----- 患者調査
  • 食中毒の患者数 ----- 感染症発生動向調査
  • 母乳栄養の割合 ----- 乳幼児栄養調査
  • 世帯の食料にかかる消費支出 ----- 食料需給表
  • 幼児・児童・生徒の発育状況 ----- 学校給食実施状況等調査

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この過去問の解説 (3件)

01

各調査について概要とともに解説します。
詳しい内容については厚生労働省や文部科学省などのホームページに詳しく載っていて、概要や調査項目など参考になります。

1:患者調査…病院など医療施設を利用している患者の傷病の状況を明らかにするための調査
国民生活基礎調査…保険、医療、福祉、年金、所得などの生活の基礎的なことがらを調査したもの
健診・人間ドックの受診状況はこの国民生活基礎調査の中の項目です。

2:感染症発症動向調査…感染症法に基づき、感染症への対策を目的とした調査
感染症法に定められている感染症について調査されており、食中毒については対象外です。

正解3:乳幼児栄養調査…乳幼児の栄養や食事の状況などを把握することにより、母乳育児の推進や乳幼児の食生活の改善のための基礎資料を得るための調査
その目的のために母乳栄養の割合も調査されています。

4:食料需給表…食料自給率算出の基礎として、また国全体での食料生産から消費までの総量を明らかにするためのもの
世帯単位での消費を表すものではないので誤りです。

5:学校給食実施状況等調査…給食の現状・課題を把握し、その改善を目的とした調査
幼児・児童・生徒の発育状況や健康状態については「学校保健統計調査」で調査されています。

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02

1. 健診・人間ドックの受診状況は、国民生活基礎調査で調べられています。国民生活基礎調査は毎年実施されています。平成28年度の調査では、健診・人間ドックの受診状況は男性72.0%、女性63.1%でした。

2. 食中毒の患者数は、食中毒統計調査で調べられています。

3. 正解です。母乳栄養の割合は、乳児栄養調査で調べられています。調査は昭和60年度、平成7年度、平成17年度、平成27年度と10年周期で行われています。

4. 世帯の食料にかかる消費支出は、家計調査によって調べられています。家計調査は毎月実施されています。

5. 幼児・児童・乳児の発育状況は、学校保健統計調査によって調べられています。調査は毎年行われています。

参考になった数1

03

1.× 検診・人間ドックの受診状況は「国民生活基礎調査」で知ることができます。
国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉などの状況を把握するために厚生労働省が行っています。

2.× 食中毒の患者数は「食中毒統計調査」で知ることができます。
食中毒統計調査は、食中毒の患者や食中毒死者の発生状況をしっかり把握し、その複雑な発生状況を解明するために厚生労働省が行っている調査です。

3.〇 問題文の通りです。
乳幼児栄養調査は、母乳育児、乳幼児期の食事や、生活習慣などの調査から実態を把握して、母乳育児の推進や乳幼児の食生活の改善のための基礎資料を得ることを目的として、厚生労働省が行っている調査です。

4.× 世帯の食料にかかわる消費支出は「家計調査」で知ることができます。
家計調査は、毎月総務省統計局が行っていて、国民生活における世帯ごとの家計収支の実態を把握し、国の経済政策・社会政策の立案のための基礎資料を得ることを目的としています。

5.× 幼児、児童、生徒の発育状況は「学校保健統計調査」で知ることができます。
学校保健統計調査は、文部科学省が行っていて、学校における幼児・児童および生徒の発育および健康の状態を明らかにすることを目的としています。

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