管理栄養士の過去問
第31回
給食経営管理論 問162

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 給食経営管理論 問162 (訂正依頼・報告はこちら)

病院の栄養・食事管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 管理栄養士は、入院患者の栄養管理計画書を作成することができる。
  • 管理栄養士は、特別食を指示することができる。
  • 管理栄養士は、入院時食事療養(Ⅰ)における検食を行うことができる。
  • 可能な患者には、食堂の利用を促す。
  • 患者の多様なニーズに対応するため、特別メニューを提供することができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.○
 栄養管理計画は、患者の入院時に患者ごとに栄養状態の評価を行い、医師、管理栄養士、薬剤師、看護師その他の医療従事者が協同して入院患者ごとの栄養状態、摂食機能及び食形態を考慮して作成されます。

2.× 医師は、特別食を指示することができます。
 特別食とは、患者の病状等に対応して医師の発行する食事箋に基づき、「入院時食事療養及び入院時生活療養の食事の提供たる療養の基準等」の第2号に示された食事のことです。
 よって、特別食の指示ができるのは医師です。

3.○
 入院時食事療養(Ⅰ)における検食は医師または管理栄養士、栄養士によって毎食行われ、その所見は検食簿に記入されなければなりません。

4.○
 食堂加算の算定条件には、食堂における食事が可能な入院患者については、食堂において食事を提供するように努める、とあります。

5.○
 特別メニューとは、病因給食での「特別料金の支払いを受けることによる食事提供」のことです。
 特別メニューの提供に際しては、各病棟内の見やすい場所などに情報提供が必要であり、患者の自由選択が可能であること、費用が適正であること、栄養的管理、及び届け出、報告等に関する一定の条件があります。

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02

1:栄養状態や管理目標など、入院患者の栄養管理計画書を作成するのは管理栄養士の重要な役割と言えます。

正解2:特別食の提供の際は、特別食を必要とする患者に、医師の指示に基づいて行われるため、管理栄養士に指示をする権限はありません。

3:入院時食事療養(Ⅰ)では、医師、管理栄養士または栄養士によって検食が行われる必要があります。

4:食堂加算の要件として、入院患者で食堂で食事が可能な人には、食堂で食事を提供するように努めることがあります。

5:患者のQOL維持・向上の目的もあり、特別メニューを提供することができます。

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03

1.〇 問題文の通りです。
栄養管理計画書は、特別な栄養管理が必要とされた患者に対して作成します。

2.× 特別食加算の算定条件の一つに、疾病治療が必要な患者に対して医師の指示(食事箋)によって適切な特別食が提供されていることとあります。

3.〇 問題文の通りです。
入院時食事療法(Ⅰ)は、医師、管理栄養士または栄養士による検食が必要になります。

4.〇 問題文の通りです。
食堂加算の算定条件の一つに、入院している患者のうち、食堂での食事が可能な者に、食堂での食事を提供するように努めることとあります。

5.〇 問題文の通りです。
特別メニューは患者への情報提供を十分に行い、患者が自由に選択でき、患者の同意に基づいて行われる必要があります。

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