管理栄養士の過去問
第31回
応用力問題 問183

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問183 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み問いに答えよ。

K大学に勤務する管理栄養士の資格を持つ教員である。学生支援部から学生の食生活改善のための事業を依頼された。学生の食生活調査の結果、男女とも野菜の摂取量が少なかった。そこで、学生を対象に、野菜摂取量の増加を目標に取組を行うことになった。表は、K大学学生を対象とした調査結果の一部である。

本調査結果をふまえて計画した栄養教育の内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 野菜不足による健康のリスク
  • 野菜に含まれる主な栄養素の働き
  • 野菜を多く使ったメニューの選び方
  • 野菜の簡単な調理法

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×
 食生活の課題で『野菜の摂取が少ない』と回答している学生は60%でした。
 半数以上の学生が野菜摂取の重要性を理解していることが分かるので、野菜不足による健康のリスクの説明は最も適切な栄養教育の内容とは言えません。

2.×
 野菜摂取の重要性を理解している学生は半数以上いるため、野菜に含まれる主な栄養素の働きを伝えることは最も適切な栄養教育の内容とは言えません。

3.○
 食生活の課題で『野菜の摂取が少ない』と回答した学生は60%で、野菜不足になる原因は『外食・中食で野菜が取りにくい』と回答している学生が60%でした。
 野菜を多く使ったメニューの選び方を伝えれば、食生活の改善の可能性があると考えられます。

4.×
 野菜不足になる原因で『野菜を調理する時間がない』と80%の学生が回答しています。
 そのため、野菜の簡単な調理法を伝えても食生活を改善することは難しいと考えられます。

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02

調査結果から、「なぜ野菜の摂取量が少ない人がおおいのか」を考え、それに対する改善策として適切な選択肢を選びましょう

1:「野菜不足になる原因」という質問項目でも時間や経済的な理由が多く、野菜を摂る重要性を理解しているが摂れていないと考えられます。

2:1と同様、野菜の中の栄養素の働きを習得しても、調理する時間や野菜をたくさん買う経済的余裕がなくて食べられていない人への効果は薄いと考えられます。

正解3:外食・中食が多いことから、外食や中食でのメニューの選び方を伝えることで野菜の摂取量が増える可能性が高いと考えられます。

4:「調理の頻度」の項目を見ると週1回以下という回答が80%とかなり多く、次いで週2~3回となっていることから、調理法を教えても野菜の摂取量増加につながりにくいと考えられます。

参考になった数1

03

1.2.×
この問題の調査では主に学生の食生活について質問されており、野菜に関する知識については質問されていません。さらに、「男女ともに野菜摂取量が少ない」という結果が出ています。
この調査結果をふまえると、野菜不足による健康へのリスクや栄養素の働きなどを栄養教育として取り入れても知識だけがついて、直接実践には繋がらないと考えられます。

3.〇
調査結果を見ると、80%の学生が学生食堂やコンビニエンスストア、学外の飲食店と外食・中食が多いことが分かります。よって、野菜を多く使ったメニューの選び方を栄養教育として取り入れることはより実践に繋がりやすく、野菜摂取量の増加にもなると考えられます。

4.×
調査結果を見ると、野菜を調理する時間がない人が80%、野菜料理の価格が高いと答えた人が70%います。さらに、80%の人が調理の頻度が週1回以下と答えています。
よって、野菜の簡単な調理法を栄養教育として取り入れても実践できる人が少ないため、この内容は不向きだと言えます。

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