管理栄養士の過去問
第31回
応用力問題 問186
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問186 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み問いに答えよ。
K健康保険組合に勤務する管理栄養士である。糖尿病予防教室を担当している。次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。
図は、リーフレットに引用することに決めたコホート研究の結果である。図中の「95%信頼区間」についての説明である。正しいのはどれか。2つ選べ。
K健康保険組合に勤務する管理栄養士である。糖尿病予防教室を担当している。次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。
図は、リーフレットに引用することに決めたコホート研究の結果である。図中の「95%信頼区間」についての説明である。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 調査対象者のうち、95%の人がこの値の範囲に存在する。
- 母集団のうち、95%の人がこの値の範囲に存在する。
- 同じ研究を繰り返し100回行ったと仮定すると、95回がこの値の範囲に存在する。
- 同じ研究において、仮に対象者数を増やすと、この区間は狭くなる。
- メタアナリシスでは、複数の研究の信頼区間を平均して求める。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:調査対象者(=標本)の値の範囲ではないので誤りです。
2:母集団のうち95%の人ではなく、母集団の平均が95%の確率でこの値の範囲に存在すると解釈するのが正しいので誤りです。
◎正解3:母集団すべてを調査することが不可能なので標本をとってきており、その平均から95%信頼区間を求めると100回のうち95回はその区間の中に母集団の平均が含まれることになります。
◎正解4:対象者の数を増やすということは母集団からとってくる標本が多くなるので、より精度の高いデータになり、この信頼区間も狭まります。
5:メタアナリシスでは複数の研究結果をもとに結論を出すためにまとめることです。
複数の研究ではその条件や対象者の数など様々なので、信頼区間の幅の広いものもあれば狭いものもあると考えられます。
信頼区間は狭いものほど信頼度が高いという特徴があるので、それを加味して分析します。
平均してしまうと精度の低い結果にもひっぱられてしまうので誤りです。
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02
「95%信頼区間」とは、95%の確率で母集団の全体平均がその範囲内にあるということを表しています。問3は、95%信頼区間を分かりやすく説明したものなので覚えておいて下さい。
4.〇
対象者を増やすと研究標本が多くなるということなので、信頼区間は狭くなり、より正確なデータが得られます。
5.×
メタアナリシスとは、複数の研究データを統合して評価する統計的な方法です。
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03
1.×
95%信頼区間とは、母平均が95%の確率でその範囲にあるということを表しているので、95%の人がこの値の範囲に存在することではありません。
2.○
文章の通りです。
3.○
対象者の数を増やすと、母集団から取ってくる標本が多くなるので、データの正確さは高くなり、信頼区間は狭くなります。
4.×
メタアナリシスとは、1つの課題について独立して行われた複数の研究結果を統合し、統計学的に解析して結論を引き出す方法です。
そのため、複数の研究の信頼区間を平均しません。
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