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管理栄養士の過去問 第31回 応用力問題 問187

問題

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次の文を読み問いに答えよ。

K健康保険組合に勤務する管理栄養士である。糖尿病予防教室を担当している。次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。

研究結果(図)の解釈である。正しいのはどれか。2つ選べ。
問題文の画像
   1 .
穀類由来の食物繊維摂取量が多いと、糖尿病の発症率が低くなる。
   2 .
果実類由来の食物繊維摂取量が多いと、糖尿病の発症率が高くなる。
   3 .
果実類由来の食物繊維摂取量が多いと、糖尿病の発症率が低くなる。
   4 .
野菜類由来の食物繊維摂取量が多いと、糖尿病の発症率が高くなる。
   5 .
野菜類由来の食物繊維摂取量と、糖尿病の発症の関連はない。
( 第31回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問187 )
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この過去問の解説 (3件)

4
相対危険が「暴露(要因のある)群により、疾病の発生や死亡が非暴露(要因のない)群と比べて何倍増加したのか」を表すことを理解しておいて下さい。

1.〇
穀類の95%信頼区間を見ると、間隔が狭く信頼性のあるデータであることが分かります。
さらに、相対危険が0.7付近であることから、穀類由来の食物繊維を多く摂取した人たちの糖尿病発症率は、摂取量が少ない人たちに比べて低くなることが分かります。

2.× 3.× 4.× 5〇
果実と野菜由来の食物繊維摂取量から求められた相対危険を見るとどちらも1付近のため、摂取量に関係なくあまりリスクは変わらないことが分かります。
また、野菜の95%信頼区間を見ると穀類や果物と比べて間隔が広いことから信頼性のあるデータとはあまり言えません。
よって、野菜由来の食物繊維摂取量と糖尿病発症との関連性は低いと言えます。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
相対危険とは、曝露群(この問題で言うと「〇〇類由来の食物繊維摂取量が多い人」)での疾病
(ここでは糖尿病)発生が、非曝露群(同じ由来の食物繊維摂取量が少ない人)の疾病発生の何倍かという数値です。

◎正解1:穀類由来の場合の相対危険は約0.7となっており、曝露群の糖尿病発症は非曝露群の約0.7倍ということになるため、穀類由来の食物繊維の摂取量が少ない人に比べて多い人の方が糖尿病発症率が低くなっていることがわかります。
また、95%信頼区間の幅も野菜や果物に比べて狭いため、比較的精度も高いと言えます。

2&3:果実類由来の相対危険は1に近いため、非曝露群のほぼ1倍、つまり果物の摂取量が多くても少なくても糖尿病の発症率には関連がないという結果が読み取れます。

4&◎正解5:野菜由来の相対危険も果実類と同様1に近く、信頼区間も広がりがあるため、野菜由来の食物繊維摂取量と糖尿病の発症には関連がないと考えられます。

相対危険とは、曝露群(この問題で言うと「〇〇類由来の食物繊維摂取量が多い人」)での疾病
(ここでは糖尿病)発生が、非曝露群(同じ由来の食物繊維摂取量が少ない人)の疾病発生の何倍かという数値です。

◎正解1:穀類由来の場合の相対危険は約0.7となっており、曝露群の糖尿病発症は非曝露群の約0.7倍ということになるため、穀類由来の食物繊維の摂取量が少ない人に比べて多い人の方が糖尿病発症率が低くなっていることがわかります。
また、95%信頼区間の幅も野菜や果物に比べて狭いため、比較的精度も高いと言えます。

2&3:果実類由来の相対危険は1に近いため、非曝露群のほぼ1倍、つまり果物の摂取量が多くても少なくても糖尿病の発症率には関連がないという結果が読み取れます。

4&◎正解5:野菜由来の相対危険も果実類と同様1に近く、信頼区間も広がりがあるため、野菜由来の食物繊維摂取量と糖尿病の発症には関連がないと考えられます。

1
 相対危険度とは、リスク要因の曝露が罹患の危険を何倍に増加させたかを示す指標です。
 相対危険度の95%信頼区間に1を含む場合、曝露群と非曝露群に差がないということになります。
 1を含んでいない場合は差があるということです。

1.○
 穀類の相対危険の95%信頼区間は0.6~0.7付近なので、95%信頼区間に1を含みません。
 よって、穀類由来の食物繊維摂取量が多い人たちと少ない人たちとの糖尿病発症率には差があるといえます。
 相対危険は1よりも小さい(罹患の危険性は0.6~0.7倍)ので、穀物由来の食物繊維摂取量が多い人たちの発症率は低いと考えられます。

2.×
 果実類の相対危険の95%信頼区間は0.8~1.1付近なので、95%信頼区間に1を含みます。
 よって、果実類由来の食物繊維摂取量が多い人たちと少ない人たちとの糖尿病発症率には差がないといえます。
 相対危険は1に近い(罹患の危険性は0.8~1.1倍)ので、果実類由来の食物繊維摂取量が多いことと発症率には関係がないと考えられます。

3.×
 2で述べたように、果実類の相対危険の95%信頼区間は0.8~1.1付近なので、95%信頼区間に1を含みます。
 よって、果実類由来の食物繊維摂取量が多い人たちと少ない人たちとの糖尿病発症率には差がないといえます。
 相対危険は1に近い(罹患の危険性は0.8~1.1倍)ので、果実類由来の食物繊維摂取量が多いことと発症率には関係がないと考えられます。

4.×
 野菜の相対危険の95%信頼区間は0.9~1.2付近なので、95%信頼区間に1を含みます。
 よって、野菜由来の食物繊維摂取量が多い人たちと少ない人たちとの糖尿病発症率には差がないといえます。
 相対危険は1に近い(罹患の危険性は0.9~1.2倍)ので、野菜由来の食物繊維摂取量が多いことと発症率には関係がないと考えられます。

5.○
 4でも述べたように、野菜の相対危険の95%信頼区間は0.9~1.2付近なので、95%信頼区間に1を含みます。
 よって、野菜由来の食物繊維摂取量が多い人たちと少ない人たちとの糖尿病発症率には差がないといえます。
 相対危険は1に近い(罹患の危険性は0.9~1.2倍)ので、野菜由来の食物繊維摂取量が多いことと発症率には関係がないと考えられます。

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