管理栄養士の過去問
第31回
応用力問題 問192
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問192 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み問いに答えよ。
Kリハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。
患者は、75歳、女性。2か月前に脳梗塞を発症し、左⽚⿇痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長151cm、体重42kg、血圧(服薬あり)144/94mmHg。血清アルブミン値3.7g/dL。
入院時より、半消化態栄養剤を1,200kcal/日投与して体重は維持できていた。その後、4週間のリハビリテーションを行い、かなり動けるようになったが、体重が1kg減少した。その際の対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
Kリハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。
患者は、75歳、女性。2か月前に脳梗塞を発症し、左⽚⿇痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長151cm、体重42kg、血圧(服薬あり)144/94mmHg。血清アルブミン値3.7g/dL。
入院時より、半消化態栄養剤を1,200kcal/日投与して体重は維持できていた。その後、4週間のリハビリテーションを行い、かなり動けるようになったが、体重が1kg減少した。その際の対応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- リハビリテーションの内容を見直す。
- 栄養剤の投与量を増やす。
- たんぱく質の投与量を増やす。
- 水分の投与量を増やす。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:「4週間のリハビリテーションでかなり動けるようになった」とあることから、リハビリの内容は効果的なものであると考えられます。
◎正解2:入院時から栄養剤の投与で体重は維持できていたが、リハビリで運動をするようになったため消費エネルギーが増えたため体重が減少したと考えられます。
そのため栄養剤の投与量を増やし適切なエネルギー量にする必要があります。
3:4週間で1kg減少しているということは、1kgは7200kcalとされているので7200÷28日=約260kcal/日増やす必要があり、これをタンパク質のみで補うとすると65gとなりますので、たんぱく質が過剰になります。
基本の栄養剤の投与量を増やす方が効果的です。
4:体重減少の原因は水分の減少ではなく消費エネルギーの増加により摂取エネルギーがマイナスになったからだと考えられます。
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02
4週間のリハビリテーションでかなり動けるようになったため、活動量が増えて体重が減少したと考えられます。
4週間で1kgの減少なので急激な減少ではないため、リハビリテーションの内容を見直す必要は無いと考えられます。
2.○
リハビリテーションでかなり動けるようになったため、活動量が増えて体重が減少したと考えられるので、活動量に合わせた栄養剤の投与が最も適した対応です。
3.×
血清アルブミン値は3.7g/㎗で、基準の範囲内(3.7~4.9g/㎗)なので、特別にたんぱく質を増やす必要はありません。
4.×
体重の減少は脱水が原因とは考えにくいので、水分の投与量は増やす必要はありません。
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03
リハビリテーションでかなり動けるようになり、それで身体活動量が増えたことで体重減少に繋がったと考えられるため、リハビリテーションの内容を見直す必要はありません。
2.〇
身体活動量が増えたため、摂取エネルギーも増やす必要があります。
3.×
半消化態栄養素は、比較的栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)のバランスが保たれているため、たんぱく質だけ投与量を増やす必要はありません。
4.×
身体活動量の増加から水分摂取量も増やすこともあるかもしれませんが、適切なリハビリによる体重減少時の対応としては、摂取エネルギーを増やす方が効果的だと考えれます。
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