管理栄養士の過去問
第31回
応用力問題 問194
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問194 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み問いに答えよ。
Kリハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。
患者は、75歳、女性。2か月前に脳梗塞を発症し、左⽚⿇痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長151cm、体重42kg、血圧(服薬あり)144/94mmHg。血清アルブミン値3.7g/dL。
嘔吐を回避するための手段として、半消化態栄養剤を変更することにした。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
Kリハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。
患者は、75歳、女性。2か月前に脳梗塞を発症し、左⽚⿇痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。
身長151cm、体重42kg、血圧(服薬あり)144/94mmHg。血清アルブミン値3.7g/dL。
嘔吐を回避するための手段として、半消化態栄養剤を変更することにした。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 半固形タイプの栄養剤
- 浸透圧が低い栄養剤
- 脂質量が多い栄養剤
- たんぱく質量が多い栄養剤
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この過去問の解説 (3件)
01
半固形タイプの栄養剤とは、液体と固体の両方の特徴を合わせ持つ半流動体(クリーム、ジェル、ペーストなど)のものを指します。
これらは、粘度があるため逆流しにくくなり嘔吐を防ぐことができると考えられます。
2.×
確かに、浸透圧の高い栄養剤は嘔吐を引き起こしますが、浸透圧の低い栄養剤を使うよりも投与速度をゆっくりにした方が効果的だと考えられます。
3.×
脂質含有量が多いと嘔吐を引き起こしやすくなります。
4.×
半消化態栄養剤はもともと高たんぱく質であるため、今回の場合はたんぱく質含有量の多い栄養剤に変更する必要はありません。
参考になった数7
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02
そのため、栄養剤を液体から半固形に変えることで嘔吐を回避することが期待できます。
そのため正解は1、半固形タイプの栄養剤です。
参考になった数1
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03
液体の経腸栄養剤は、固形物と比較して胃食道逆流を起こしやすいと考えられています。
経腸栄養剤を半固形化することにより、胃本来の生理的な運動が得られ、ある程度の嘔吐・胃食道逆流の予防が可能です。
2.×
浸透圧が高い栄養剤を用いると、腸管壁から体内の水分(消化液等)を腸管内に引き出し、浸透圧を同じにしようと働き、腸内の溶液が多くなり、腸の蠕動運動が亢進して下痢を引き起こしやすくなります。
下痢を回避する場合に浸透圧の低い栄養剤への変更をします。
3.×
脂質は、下部食道括約筋部圧を低下させるので、脂質の多い栄養剤は逆流を助長する可能性があります。
嘔吐を回避する場合は、脂質量が少ない栄養剤に変更します。
4.×
この患者はたんぱく質を多く必要とする病態ではありません(血清アルブミン値3.7g/㎗、基準値3.7~4.9g/㎗)。
また、たんぱく質の多い栄養剤は嘔吐の回避には繋がりません。
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