管理栄養士の過去問
第31回
応用力問題 問195
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問題
第31回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問195 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み問いに答えよ。
K介護老人保健施設に勤務する管理栄養士である。
食事時間には、入所者のミールラウンドを行い、栄養管理のための情報収集を行っている。
入所者は、75歳、男性。BMI18.0kg/m2。常食を自立摂取しているが、食事中にむせがあり、がらがら声になることがある。食事摂取量は減少し、6か月で10%の体重減少を認める。
この入所者に必要な栄養アセスメントである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
K介護老人保健施設に勤務する管理栄養士である。
食事時間には、入所者のミールラウンドを行い、栄養管理のための情報収集を行っている。
入所者は、75歳、男性。BMI18.0kg/m2。常食を自立摂取しているが、食事中にむせがあり、がらがら声になることがある。食事摂取量は減少し、6か月で10%の体重減少を認める。
この入所者に必要な栄養アセスメントである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 認知機能テスト
- SGA(主観的包括的アセスメント)
- 改訂水飲みテスト
- 嗜好調査
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この過去問の解説 (3件)
01
1.×
認知症の方で、食事をとるという行為自体を忘れてしまう、食べ物を認識できない、といった症状のある方もいます。
しかし、この入所者は常食を自立摂取できているので、認知機能テストは最も必要な栄養アセスメントではありません。
2.×
SGAとは、医療者の観察によって対象者の栄養障害リスクを判定する方法です。
対象者の体重変化や食物摂取状況の変化等を見ますが、現段階で食事摂取量の減少や、6か月で10%の体重減少があったことなどの情報を得られているので、SGAは最も必要な栄養アセスメントではありません。
3.○
改訂水飲みテストとは、冷水3mlを口腔前庭に注ぎ、嚥下する方法で、嚥下障害の可能性が非常に高く、従来の水飲みテストでは誤嚥の危険が高い人に行います。
食事中にむせがあり、がらがら声になることから、誤嚥が疑われるので、改訂水飲みテストは最も必要な栄養アセスメントです。
4.×
この入所者は、嗜好の問題で食事摂取量が減少しているとは問題文からは読み取れません。
そのため、嗜好調査は最も必要な栄養アセスメントではありません。
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02
1.×
認知機能テストは、認知症の検査方法の一つです。
問題文からは認知機能に異常があることは分からないのでこの入所者には適していません。
2.×
SGA(主観的包括的アセスメント)は、栄養状態を把握するための指標であり、問診と身体検査で構成されています。
この入所者は体重減少が見られるので栄養状態を把握する必要がありますが、まず最初は体重が減少した原因を明確にする必要があります。
3.〇
改訂水飲みテストは、嚥下機能の簡易的な検査方法であり、嚥下反射誘発の有無やむせ、湿性嗄声(ガラガラ声)・呼吸の変化を評価します。
この入所者には食事中のむせや湿性嗄声があるのでこのテストが最も適しています。
4.×
嗜好調査は、患者の食事に対する好みや意見を把握するための調査でありこの入所者には適していません。
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03
1:食事を自立摂取できていることから認知機能の問題ではないと考えられます。
2:SGAとは入院時に本人や家族からの聞き取り、カルテからの情報収集、身体状況の確認をおこなうことです。
この入所者に必要な栄養アセスメントとして適切なものではありません。
◎正解3:食事中のむせ、ガラガラ声になることから、嚥下困難の状態であると予想され、水飲みテストや嚥下造影などのアセスメントを行うのが適切です。
4:嗜好に合わないために食事摂取量が減少しているのではなく、嚥下に問題がある可能性の方が高いです。
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