管理栄養士の過去問
第32回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問39
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第32回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
妊娠、分娩と乳汁分泌に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- プロラクチンの急激な分泌増加により、排卵が起こる。
- 着床後、受精卵の卵割が始まる。
- 胎盤を通して、母体と胎児の血球が混合する。
- プロラクチンは、子宮を収縮させる。
- オキシトシンは、射乳を起こす。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
正解は オキシトシンは、射乳を起こす。
誤り。
プロラクチンは乳腺を発達させ、乳汁の産生や分泌を促すホルモンです。
排卵に関わっているホルモンは、黄体形成ホルモンです。
誤り。
卵割は着床前に行われます。
誤り。
胎盤では、血管は繋がっていないため、血液の混在はみられません。
誤り。
プロラクチンは、乳腺を発達させ、乳汁の産生や分泌を促すホルモンです。
子宮を収縮させるのは、オキシトシンです。
正解。
オキシトシンは、子宮収縮と射乳作用があります。
参考になった数25
この解説の修正を提案する
02
正解は「オキシトシンは、射乳を起こす。」です。
排卵を誘発させるのは、黄体形成ホルモンです。
プロラクチンは、発育した乳腺に働いて乳汁分泌の促進と射乳反射を引き起こす作用があります。
卵割とは、受精卵の細胞分裂のことです。この卵割は、卵の着床に備えるため、受精後に始まります。
赤ちゃんは胎盤を通じて栄養分、老廃物、酸素、二酸化炭素のやり取りをしています。胎盤では母体の血管と赤ちゃんの血管はつながっていません。なので、胎盤を通して母体と胎児の血球が混在することはありません。
子宮を収縮させるホルモンは、オキシトシンです。
オキシトシンは陣痛誘発剤としても使われます。
オキシトシンは、乳腺の筋繊維を収縮させて乳汁の分泌を促進させます。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
03
正解は「オキシトシンは、射乳を起こす。」です。
誤りです。
「プロラクチン」は、分娩後、乳腺を刺激して、乳汁分泌を促進するホルモンです。そして、産後すぐに妊娠できないように、排卵を抑制させる作用もあります。排卵を起こすのは、「黄体形成ホルモン」です。
誤りです。
卵子と精子が受精してできた受精卵は、細胞分裂を繰り返し行います。これが、「受精卵の卵割」です。受精後、着床前に卵割が始まります。
誤りです。
胎盤は、妊娠すると形成される母体と胎児ををつなぐ器官です。胎盤を通して母体が胎児に酸素や栄養を渡し、胎児から母体には二酸化炭素や老廃物が返ってきます。母体と胎児とは、直接血管がつながっているわけではないので、血球の混合はありません。
誤りです。
プロラクチンは、乳腺に働いて乳汁分泌を促す乳腺刺激ホルモンです。オキシトシンが、子宮収縮に関与するホルモンで、陣痛を引き起こし、赤ちゃんを押し出そうとしたり、産後、子宮が元の状態に戻る手助けもします。
正解です。
下垂体前葉から分泌される「プロラクチン」の作用により、乳汁分泌が促されると、下垂体後葉から「オキシトシン」が分泌され、筋上皮細胞が収縮し、射乳反射が起きます。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問38)へ
第32回問題一覧
次の問題(問40)へ