管理栄養士の過去問
第32回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40

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問題

第32回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

血液系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 赤血球の寿命は、約21日である。
  • 赤芽球の分裂・増殖は、エリスロポエチンにより抑制される。
  • 血小板は、核をもつ。
  • 単球が血管外へ遊走すると、マクロファージになる。
  • 肥満細胞は、異物を貪食する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解.4
単球は、白血球の一種で最も大きい白血球です。血管外へ遊走すると、マクロファージに分化し、細菌・異物を取り込み、抗原情報をT細胞に伝えます。

1.誤りです。
赤血球の寿命は、骨髄から出て脾臓などで壊されるまでの期間として、120日です。赤血球の役割は、赤血球の成分であるヘモグロビンの「ヘム」の中の鉄部分に酸素が結びつくので、全身に酸素を運ぶ事ができます。
2.誤りです。
赤芽球は、骨髄中にある血液細胞で、成熟して、核が放出されると赤血球になります。腎臓で作られるエリスロポエチンという造血ホルモンが、骨髄へ分泌される事により、刺激で赤芽球の分裂・増殖が促進します。
3.誤りです。
血小板は、細胞質だけで構成されていて、形は不定形で、核を持っていません。血管壁が損傷した時に、傷口をふさぎ、止血します。寿命は、10日程度です。
5.誤りです。
肥満細胞の中には、ヒスタミンをはじめとした化学伝達物質があり、抗原が結合すると、生理活性物質が放出され、アレルギー反応を起こします。この反応で、病原菌から体を守ります。

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02

正解は(4)

(1)誤り。
赤血球の寿命は、約120日です。

(2)誤り。
エリスロポエチンは腎臓から分泌され、赤血球の産生に関わります。

(3)誤り。
血小板は血液凝固・止血に関与している血球です。
円板上で【核は持たない】
寿命は7~10日です。

(4)正解
単球が血管外へ遊走するとマクロファージになります。この「遊走」とは細胞などが生体内のある場所から別の場所に移動することをいいます。

(5)誤り。
貪食するのは、好中球とマクロファージです。

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03

正解は4です。

1.赤血球の寿命は約120日です。寿命を過ぎると、細胞膜を失い、脾臓や肝臓、骨髄の食細胞により除去されます。

2.エリスロポエチンとは、赤血球の産生を制御する造血ホルモンです。組織が低酸素状態になると骨髄などの造血細胞に作用して赤血球の分化、増殖が亢進します。その結果、赤血球は肺で得た酸素を全身に供給(酸素供給能)することができます。

3.血小板は、白血球や赤血球とともに血液中の有形成分のひとつです。止血や血液凝固作用があります。直径約2μmの小円板で、核はありません。

4.白血球の約5%をしめる単球は、感染が発生すると血流を離れて組織に入ります。そこで約8時間成熟したのちマクロファージとなります。

5.細菌などの外来性異物や生体内の老廃物を貧食するのは、マクロファージや好中球です。

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