管理栄養士の過去問
第32回
栄養教育論 問101
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
血圧が高めの高齢女性に、計画的行動理論を活用した減塩のための支援を行った。主観的規範を高めるための管理栄養士の発言である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 減塩調味料を使えば、簡単に食塩摂取量を減らせますよ。
- メニューに食塩相当量を示している飲食店を紹介しますね。
- 減塩を続ければ、健康診査の結果もよくなると思いますよ。
- 工夫次第で、減塩した料理も、おいしく作れますよ。
- ご家族も、あなたがずっと元気でいてくださることを願っていますよ。
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この過去問の解説 (3件)
01
以下、選択肢ごとに解説します。
×
行動のコントロールになります。
×
行動のコントロールになります。
×
行動への態度を示します。
×
行動のコントロールを示します。
〇
主観的規範とは自分ではなく、身近な回りにいる人がどう思うかということです。
ここでは、ご家族の希望と考えているので主観的規範です。
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02
計画的行動理論には、①行動への態度、②主観的規範、③行動コントロール感 の3つの要素があります。
(1)✖ 「減塩調味料を使えば、簡単に食塩摂取量を減らせますよ」という声かけは、容易さを強調する”行動コントロール感”に当たります。
(2)✖ 「メニューに食塩相当量を示している飲食店を紹介しますね」という声かけも、”行動コントロール感”に当たります。
(3)✖ 「減塩を続ければ、健康診査の結果もよくなると思いますよ」という声かけは、メリットを強調する”行動への態度”に当たります。
(4)✖ 「工夫次第で、減塩した料理も、おいしく作れますよ」という声かけは、”行動コントロール感”に当たります。
(5)〇 「ご家族も、あなたがずっと元気でいてくださることを願っていますよ」という声かけは、対人関係内の期待に応えたいという気持ちを引き出す”主観的規範”です。
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03
解説
主観的規範は計画的行動理論の中の一つの考え方です。
計画的行動理論には
・行動のコントロール感〜行動を起こせそうかどうか、行動を起こすことの容易さ。
・主観的規範〜社会や周囲の人からの期待に応えるために頑張らなきゃならないという気持ち。
・行動への態度〜行動に対する気持ち(メリットやデメリットなど)。
の3つがあり、これは行動しようとする意志を決定づけるために必要です。
(1) 方法を提案しています。
減塩調味料を使用することにより簡単に食塩摂取量を減らせるという行動の容易さを示しているので、行動のコントロール感を高める発言です。
(2) 情報を提供しており、飲食店を利用することにより容易に減塩できると考えられるため、行動のコントロール感を高める発言です。
(3) 減塩を続けた結果どうなるかというメリットを話しているので、これは行動への態度を高める発言です。
(4) 工夫することで美味しく食べられるという容易さを示していると考えられるため、これは行動のコントロール感を高める発言と考えられます。
(5) 周囲の人が期待していると伝えているため、これは主観的規範を高める発言です。
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