管理栄養士の過去問
第32回
栄養教育論 問108

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問題

第32回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

災害を想定して、校区ごとに防災ネットワークを設立することになった。地域のソーシャルキャピタルを高めるための、管理栄養士の働きかけに関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 校区ごとに、災害時に支援の優先度が高い人を把握する。
  • 自分の身は自分で守れるように、非常食の確保を促す。
  • 避難所運営訓練で、住民による炊き出しを指導する。
  • 校区外からの、救援物資の搬入ルートを確認する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「3」
ソーシャルキャピタルとは、地域住民同士の協力意識を高めることで、より効率的な行動を行うことができるという考え方を指します。

回答では、どの選択肢も防災の面では有用なものですが”住民同士の協力意識を高める”という点を重視した回答を選べるかが、大切になります。

1.(誤)校区ごとに、災害時に支援の優先度が高い人を把握することは、避難の優先順位の把握として有用です。しかし、これは行政の役割であり、近隣住民同士の結びつきというソーシャルキャピタルの面では適切ではありません。

2.(誤)非常食の確保を促すことは、災害に対する意識を高めることに繋がります。しかし、ソーシャルキャピタルの面では適切ではありません。

3.(正)避難所運営訓練で、住民による炊き出しを指導することは、住民同士での活動の支援につながります。

4.(誤)校区外からの、救援物資の搬入ルートを確認することは、避難所での物資の配給時の混乱を防ぐために有効です。しかしソーシャルキャピタルの面では適切ではありません。

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02

正解:「3」
ソーシャルキャピタルとは、地域のネットワークなど、社会の結束力のことです。

1:避難の優先度を把握することは個人内の意識であるため、ソーシャルキャピタルを高めることには繋がりません。

2:「自分の身は自分で守れるように」とあるように、個人に対して非常食の確保を促すことでは社会の結束力を確立することにつながりません。

3:正解です。住民による炊き出しの方法を指導することによって、地域の結びつき、ソーシャルキャピタルを高めることに繋がると考えられます。

4:個人の認識が高まっただけであり、ソーシャルキャピタルを高めることには繋がりません。

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03

正解は3です。

管理栄養士が地域のソーシャルキャピタルを高めるには、地域の住民が自ら動けるような指導をしたり、そのための環境作りをすることが必要となります。

1.(誤)支援の優先度が高い人を把握することはソーシャルキャピタルを高めることとは関係ありません。

2.(誤)非常食の確保は、個人的なことなので、ソーシャルキャピタルを高めることとは関係ありません。

3.(正)管理栄養士が地域住民に対し、炊き出しを指導することで、実際に震災が発生した場合に住民らが協力し合い、炊き出しを行うことができます。

4.(誤)救援物資の搬入ルートの把握は、ソーシャルキャピタルを高めることとは関係ありません。

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