管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問124
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問124 (訂正依頼・報告はこちら)
54歳、女性。現体重52kg、標準体重50kg、事務員( 軽労作 )。合併症のない2型糖尿病と診断された。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ( エネルギー )1,500kcal −−−( たんぱく質 )60g −−−( 脂質 )40g
- ( エネルギー )1,500kcal −−−( たんぱく質 )80g −−−( 脂質 )60g
- ( エネルギー )1,750kcal −−−( たんぱく質 )60g −−−( 脂質 )40g
- ( エネルギー )1,750kcal −−−( たんぱく質 )80g −−−( 脂質 )60g
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
糖尿病治療ガイドを参考にして、必要エネルギー量を求め、PFCバランスを算出します。
標準体重×25~30kcal=『1,250~1,500kcal』が必要エネルギー量となるので、(3)(4)はエネルギー過剰であり、誤りです。
たんぱく質、脂質、糖質の割合を求めます。
たんぱく質、13~20%
脂質、20~30%
糖質、50~65%
が理想的なエネルギー比率となっています。
1500×0.15=225kcal、225/4=たんぱく質約56g
1500×0.25=375kcal、375/9=脂質約41g
よって(2)ではエネルギー過剰となってしまうので
(1)が最も正しい値を示しているといえます。
参考になった数16
この解説の修正を提案する
02
糖尿病治療ガイドに沿って計算すると以下のようになります。
・エネルギー量
軽労作 25~30kcal×標準体重
普通の労作30~35kcal×標準体重
重い労作 35~kcal×標準体重
※身体活動と食事摂取量のバランスを考慮し、他疾患の有無など患者の病態に合わせて決定します。
今回の問題では軽労作、合併症なしとあるため、上記に当てはめて
25~30kcal×50kg=1250~1500kcal
と考えることができます。
選択肢の中では1500kcalである1と2がこの範囲内といえます。
・栄養素のバランスを整える
炭水化物 エネルギー比50~60%
タンパク質 1.0~1.2g×標準体重
脂質 エネルギー比25%以内
が適切であるとされています。
上で求めたエネルギー量も用いて、選択肢にあるタンパク質、脂質を計算すると、以下のようになります。
タンパク質 1.0~1.2×50=50~60g
脂質 1500÷9×0.25≒41.7g
よって選択肢の中で最も適切なのは「1」といえます。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
03
合併症のない2型糖尿病のうち、軽労作の目標栄養量を糖尿病治療ガイドを参考に求めると以下のようになります。
エネルギー:標準体重×25~30kcal⇒1,250~1,500kcal
タンパク質:1,250~1,500kcal×0.2÷4⇒62.5~75.0g
(タンパク質エネルギー比率20%で計算)
脂質:1,250~1,500×0.2÷9⇒27.7~33.3g
(脂質エネルギー比率20%で計算)
※炭水化物60%としています。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問123)へ
第32回問題一覧
次の問題(問125)へ