管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問129
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問129 (訂正依頼・報告はこちら)
腸疾患の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 過敏性腸症候群では、カリウムの摂取量を制限する。
- 潰瘍性大腸炎では、エネルギーの摂取量を制限する。
- 潰瘍性大腸炎では、葉酸の摂取量を制限する。
- クローン病では、脂質の摂取量を制限する。
- クローン病では、ビタミンB12の摂取量を制限する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:過敏性腸症候群における食事療法は下痢型、便秘型に応じたものとします。
しかし、精神的なストレスが誘因となるため、重症例を除いて特別な食事制限は不要です。
2:潰瘍性大腸炎では、栄養補給による組織の修復を図るため、エネルギーの制限はありません。
患者の状態に合わせ、重症例には絶食、緩解期には易消化食で過度な脂質は避けます。極度な食事制限は行いません。
3:潰瘍性大腸炎については2の解説を参照してください。
葉酸の摂取の制限は行いません。
4:正解です。
クローン病では活動期には絶食とし、静脈栄養や経腸栄養を行います。
経口食の場合は低残渣、低脂質の易消化食を基本とします。脂質は30g/日未満が望ましいとされます。
5:クローン病の食事については4の解説を参照してください。
易消化であることが必要ですがビタミンB12の制限は行いません。
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02
1.(誤)過敏性腸症候群は、器質的な症状がみられない疾病です。消化管に刺激の強い香辛料やアルコール、カフェインなどの摂取を控えることを除いて、特別な食事制限などは行われません。
2.(誤)潰瘍性大腸炎では、エネルギーとたんぱく質の十分な摂取が必要となるのでエネルギー量の制限は行われません。
制限するのは、脂質や不溶性食物繊維などです。
3.(誤)潰瘍性大腸炎では、葉酸の摂取量の制限はありません。
4.(正)クローン病の活動期には絶食し、静脈栄養や成分栄養剤などを活用します。寛解期に入ってからも、脂質制限は行い、活動期への移行を防ぎます。
5.(誤)クローン病では、ビタミンB12の摂取量の制限はありません。
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03
1.(誤)過敏性腸症候群では、カリウムの制限はありません。
精神的ストレスを避け、アルコールやカフェインなどの刺激物の摂取を控え、生活リズムを整えることが必要です。
2.(誤)潰瘍性大腸炎では、脂質の摂取量を制限し、高タンパク質、高炭水化物食とします。
3.(誤)潰瘍性大腸炎では、葉酸の制限はありません。
4.(正)クローン病では、脂質の他に、食物繊維の多い食品は避けます。
5.(誤)クローン病では、ビタミンB12の摂取制限はありません。適量に摂取して問題ありません。
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