管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問135
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問135 (訂正依頼・報告はこちら)
透析患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 血液透析では、たんぱく質摂取量を1.0g/kg標準体重/日とする。
- 血液透析では、飲料水の摂取量を30mL/kg標準体重/日とする。
- 血液透析では、カリウムの摂取量を制限しない。
- 腹膜透析では、腹膜吸収エネルギー量を含めてエネルギー量を25kcal/kg標準体重/日とする。
- 腹膜透析では、リン摂取量を2,500mg/日とする。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1.(正)血液透析患者のたんぱく質摂取量は0.9~1.2g/kg標準体重/日となります。透析によって腎臓への負担が軽減しているので、透析導入前と比べるとたんぱく質の摂取制限はゆるくなります。
2.(誤)血液透析患者の水分摂取量は、できるだけ少なくすることが望ましいとされています。
透析患者は体内の水分のコントロールがうまくできないため、多量の水分を摂取すると、浮腫などが発生してしまいます。
3.(誤)血液透析患者は、カリウムの摂取量を1日2,000mg以下と制限があります。
4.(誤) 腹膜透析でのエネルギー量は、30~35kcal/標準体重(kg)/日となります。ただし、透析液中に含まれているグルコースが吸収されるので、その分のエネルギー量を差し引く必要があります。
5.(誤)腹膜透析でのリン摂取量は、タンパク質摂取量(g)×15(mg)となります。
参考になった数18
この解説の修正を提案する
02
1:正解です。
血液透析では、たんぱく質の摂取量を1.0~1.2g/体重(kg)/日とします。
2:水分摂取はできるだけ少なくすることが望ましく、15ml/kgDW/日以下とされています。
3:血液透析では、カリウムは2000mg/日以下と制限があります。
4:腹膜透析ではエネルギー量を30~35kcal/標準体重(kg)/日(腹膜吸収ブドウ糖のエネルギー分を含む)とします。
5:腹膜透析では、リン摂取量はたんぱく質(g)×15 mg/日以下とします。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
1.(正)血液透析では、たんぱく質摂取量を1.0(0.9~1.2)g/kg標準体重/日です。
適正なたんぱく質を摂取することで、筋力、身体機能の低下を予防します。
2.(誤)水分を摂取しすぎると、体内に余分な水分がたまり除水量を増やすために体に負担がかかります。透析を行う機関が週2日の場合は、ドライウェイトの3%以内に管理します。水分は食事の中にも含まれるため麺類や鍋物など水分の多い料理には注意が必要です。
3.(誤)血液透析では、カリウムの摂取量を1日2,000mg以下と制限します。
4.(誤)腹膜透析では、エネルギー量を30~35kcal/kg標準体重/日としています。そこから腹膜吸収エネルギー量を差し引きます。
5.(誤)腹膜透析では、リン摂取量をタンパク質摂取量(g)×15(mg)とします。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問134)へ
第32回問題一覧
次の問題(問136)へ