管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問138
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問138 (訂正依頼・報告はこちら)
食物アレルギーに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- バナナは、交差抗原を含む。
- ヒスタミンは、アレルギー症状を抑制する。
- 加熱処理により、アレルゲン性は減弱する。
- 口腔粘膜の症状が、出現する。
- アナフィラキシーショック時には、エピペンⓇを用いる。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は「2」
1.(正)バナナには交差抗原が含まれています。
交差抗原とは、アレルギーを発生させる原因物資であるアレルゲンでなくとも、抗原反応を起こしアレルギー症状を発症させることを指します。
2.(誤)誤りです。
ヒスタミンは、アレルギーを発生させる物質の一つです。腐敗した魚類などに発生し、食べることによりアレルギー様症状を発生させます。
3.(正)アレルギーの原因となるのはたんぱく質なので、加熱によってたんぱく質の構造が変質すれば、アレルゲン性は減弱します。ただし、牛乳などのように加熱だけでは、減弱があまり見られないアレルゲンもあるため注意が必要です。
4.(正)食物アレルギーの中には、口腔内のかゆみや違和感などを引き起こす、口腔アレルギー症候群と呼ばれる症状が存在します。
5.(正)アナフィラキシーショック時には、アドレナリン自己注射薬であるエピペンを用います。
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02
正解は【2】です。
1.(正)バナナには交差抗原が含まれます。
交差抗原とは、異なるアレルゲンに同じ形をした部位があると特異的lgE抗体はそれらのアレルゲンに結合しアレルギー症状を発症させることです。バナナの他に、りんごやキウイ、マンゴー、桃などにも含まれています。
2.(誤)ヒスタミンはアレルギー症状の原因物質のひとつです。ヒスタミンとは、食品中に含まれるヒスチジンにヒスタミン産生菌の酵素が作用することで生成される物質です。
ヒスタミンは特に魚類、及びその加工品を食べることにより発症するアレルギー様の食中毒です。
3.(正)加熱処理により、アレルゲン性は減弱します。
4.(正)食物アレルギーが発症すると、口腔内にも症状が現れます。口腔内の反応を口腔アレルギー症候群といい、アレルギー物質が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。
5.(正)アナフィラキシーショック時には、アドレナリン自己注射薬であるエピペンを用います。
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