管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問139
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問139 (訂正依頼・報告はこちら)
がん患者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 化学療法では、悪心が出現する。
- 放射線療法では、食欲不振がみられる。
- 外科療法では、低栄養のリスクがある。
- がん悪液質では、除脂肪体重が減少する。
- 早期がん患者は、緩和ケアの対象に含めない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(正)化学療法における副作用には悪心(吐き気を催す、胸やけがする)などの症状があります。
2.(正)放射線療法では、がん細胞の周囲の細胞に対しても放射線の影響が発生することがあり、その副作用として食欲不振などがみられます。
3.(正)消化器官の手術では、機能の低下などがあるため食事量が少なくなり、低栄養のリスクは高くなります。
4.(正)がん悪液質とは、複合的な原因により、重度の栄養失調が起こり、全身の筋肉の異化などが起こることを指します。
5.(誤)緩和ケアは、がんが判明した時から行います。患者の抱えている治療に対する不安などを軽減するなどの心理的な支えも緩和ケアとして重要です。
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02
1:化学療法における副作用には食欲不振や悪心、嘔吐等があります。
2:放射線治療においても副作用があります。食欲不振や、照射する場所によって粘膜に炎症がみられる場合があります。
3:胃がん等の消化器系のがんでは術前術後に食欲不振が見られる場合が多く、低栄養のリスクが高まります。
4:悪液質では、複合的な原因により、食欲不振、筋肉、脂肪量の減少、エネルギー消費量の増加等がみられます。
適切な栄養を摂取していても異化による体重減少がみられます。
5:正解です。
診断時から緩和ケアを積極的に用いて、患者の心理的負担の軽減やQOLの向上につなげます。
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03
1.(正)化学療法の症状には、悪心や食欲低下、下痢、便秘、口内炎などが認められます。
2.(正)放射線療法では、食欲不振がみられます。
体力を維持するために、経腸栄養や経静脈栄養が用いられることもあります。
3.(正)特に消火器外科手術患者は、食欲不振や通過障害などにより術前から栄養障害に陥っている患者が多く、術後も絶食を余儀なくされることが多いため低栄養のリスクは高くなります。
4.(正)がん悪液質では、除脂肪体重は減少します。
がん悪液質とは、がんの病状進行に伴い、体重減少、低栄養、消耗状態が徐々に進行していく状態のことをいいます。
5.(誤)緩和ケアの対象は、末期がん患者だけではありません。
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