管理栄養士の過去問
第32回
臨床栄養学 問140
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問140 (訂正依頼・報告はこちら)
重症熱傷患者の入院翌日の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 基礎代謝が、低下する。
- 血管透過性が、低下する。
- 健常時よりNPC/N( 非たんぱく質カロリー窒素比 )を低くする。
- グルタミンを制限する。
- 水分を制限する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:重症熱傷では炎症反応が起きていることにより基礎代謝が亢進します。
2:強い炎症により血管透過性は亢進します。そのため血しょう成分が血管外に滲出し、浮腫がみられます。
3:正解です。
たんぱく質の異化亢進に伴い、高たんぱく食にします。
4:グルタミンは補給する必要があり、制限は行いません。
5:熱傷では皮膚のバリア機能が失われるため、脱水症状が起きやすくなります。そのため、水分は十分に摂取する必要があります。
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02
1.(誤)重症熱傷では損傷された組織を修復しようとするため、基礎代謝が亢進します。
2.(誤)血管透過性とは、炎症などが起こった組織に向かって大量の血流が流れることよって、血管外に組織液が流出することを言います。
重症熱傷では、血管透過性が亢進します。
3.(正)重症熱傷では、たんぱく質の異化亢進が起こっているため、NPC/N( 非たんぱく質カロリー窒素比 )を低くして、通常時よりもたんぱく質の摂取量を増やすことが重要です。
4.(誤)グルタミンは抗炎症作用があるため、制限する
必要はありません。
5.(誤)重傷熱傷では、熱傷部分からの水分の放出があり、脱水が起こりやすくなっているので、水分制限は行いません。
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03
1.(誤)重症熱傷患者は基礎代謝が亢進します。
2.(誤)重症熱傷患者は血管透過性が亢進します。
3.(正)健常時より、NPC/N(非たんぱく質カロリー窒素比)を低くします。
重症熱傷時は、たんぱく質を摂取することが重要です。そのためNPC/Nが100以下の高タンパク質食とします。
4.(誤)重症熱傷患者は、グルタミンの補給が必要です。
5.(誤)重症熱傷時は、不感蒸泄の増加、創傷部位からの水分喪失により水分が失われやすいなめ、水分は補う必要があります。
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