管理栄養士の過去問
第32回
公衆栄養学 問147

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問題

第32回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問147 (訂正依頼・報告はこちら)

世界の健康・栄養問題に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 先進国・開発途上国ともに栄養障害の二重苦( double burden of malnutrition )の問題がある。
  • ヨウ素欠乏症は、増加している。
  • 5歳未満児死亡率は、増加している。
  • 年齢別身長を指標とした5歳未満児の発育阻害は、増加している。
  • 成人の肥満( BMI30kg/m2以上 )の割合は、減少している。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「1」

1.(正)栄養の二重苦とは同じ国や集団内に低栄養と過栄養(肥満など)が両方存在する状態のことをいいます。

発展途上国では、都市部の富裕層と農村部の貧困層、先進国では経済格差などの理由によってこのような問題が発生しています。

2.(誤)ヨウ素欠乏は、発展途上国ではいまだに問題となっている欠乏症ですが、過去と比べると減少傾向にあります。

3.(誤)5歳未満児死亡率は国家の公衆衛生の状況などを間接的に示しています。過去と比べると減少傾向にあります。

4.(誤)年齢別身長を指標とした5歳未満児の発育阻害は、子どもの低栄養の状況を示しています。過去と比べると減少傾向にあります。

5.(誤)成人の肥満( BMI30kg/m2以上 )の割合は、栄養の二重苦を含め、先進国の生活習慣病の増加などによって増加傾向にあります。

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02

正解:「1」

1:正解です。
栄養の二重苦とは同じ国や集団内に低栄養と過栄養(肥満など)が両方存在する状態のことをいいます。
発展途上国のみならず、先進国においても経済格差等の理由でこのような問題があります。

2:ヨウ素欠乏症とは山岳地域や大雨・洪水地域に起きやすい病気です。
母体にヨウ素が不足すると胎児の神経障害や知能低下、クレチン症などを引き起こします。近年減少傾向にあります。

3:5歳未満児死亡率は減少傾向にあります。

4: 年齢別身長を指標とした5歳未満児の発育阻害は、減少傾向にあります。

5:成人の肥満の割合は増加傾向にあります。

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03

正解は【1】です。

1.(正)先進国・発展途上国ともに栄養障害の二重苦の問題があります。
二重苦とは、低栄養(栄養不足)と過剰栄養(肥満)が同時に存在する状態のことです。

2.(誤)ヨウ素欠乏症は減少傾向にあります。
日本人は、海藻の摂取量が多いため、ヨウ素欠乏症はあまりまられません。

3.(誤)5歳未満児の死亡率は低下しています。

4.(誤)5歳未満児の発育阻害は、低下傾向にあります。しかし、アフリカでは増加傾向といわれています。

5.(誤)成人の肥満の割合は、増加傾向にあります。

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