管理栄養士の過去問
第32回
公衆栄養学 問156

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問題

第32回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問156 (訂正依頼・報告はこちら)

保健統計に関する調査とそこから得られる情報の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 患者調査 −−−−−−−−−−−−−− 患者の健康意識
  • 乳幼児栄養調査 −−−−−−−− 幼児の朝食習慣
  • 家計調査 −−−−−−−−−−−−− 世帯ごとの食品群別摂取量
  • 国民生活基礎調査 −−−−−− 1日の身体活動量
  • 学校保健統計調査 −−−−−− 児童・生徒の生活習慣

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは(2)

(1)✖ 患者調査では、推定患者数、受療率、平均在院日数などを、厚生労働省が3年に1度調査しています。

(2)〇 乳幼児栄養調査では、厚生労働省が10年に1度、栄養方法や食事、生活習慣や健康状態、食物アレルギーや社会経済要因に関する状況を調べています。

(3)✖ 家計調査では、総務省が毎月、家計の収入や支出、貯蓄や負債などを調査しています。

(4)✖ 国民生活基礎調査では、厚生労働省が毎年、世帯数や世帯人員、所得や生活意識の状況を調査しています。

(5)✖ 学校保健統計調査では、文部科学省管轄のもと、各県で毎年、発育状況や肥満・痩身傾向児の割合、健康状態について調査しています。

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02

正解は「2」

1.(誤)患者調査は、3年に一度、厚生労働省によって行われます。
病院に通っている患者の数や、何の病気で通っているのかなどを把握し、どの年代では何の病気が多いのかなどを把握するために行われています。
病気にかかっている人数などは分かりますが、患者の健康意識を把握することはできません。

2.(正)乳幼児栄養調査は、10年に一度、厚生労働省によっておこなわれます。
母乳育児をしているか、離乳食は何歳から始めたのかなどを含め、乳幼児の生活習慣、健康状態を調べます。

3.(誤)家計調査は、毎月、総務省が行っています。
各家庭の収入、支出、貯蓄を把握し、景気の動向などを把握するために行われています。

4.(誤)国民生活基礎調査は、厚生労働省によって、3年ごとに大規模調査、中間の各年に小規模簡易調査を行っています。
世帯人数、健康意識、入院や通院の状況など、国民生活の基礎を把握するために行われています。
1日の身体活動量を把握するのは、国民健康・栄養調査です。

5.(誤)児童・生徒の生活習慣の把握は、国民生活基礎調査に含まれます。

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03

正答は(2)。

(1) 患者調査は、3年ごとに厚労省により行われます。
病院や診療所に訪れた患者についてその属性、入院・来院時の状況や傷、病気の実態を明らかにし、更に地域別患者数を把握することを目的としたものです。
つまりここからわかるのは患者自身や患者の傷病に感することであり、健康意識ではありません。

(2) 乳幼児栄養調査は、10年ごとに厚労省により行われます。
乳幼児の栄養の方法や食事の状況について知り、母乳育児の推進や食生活改善に向けた基礎的な資料を集めることが目的です。
幼児の朝食習慣は含まれているので正答です。

(3) 家計調査は、毎月実施され、家計の収入や支出、貯蓄、負債などを調べています。
ちなみに、総務省が行っています。

(4) 国民生活基礎調査は、3年ごとに大規模調査、中間各年に小規模簡易調査を厚労省が行っています。
保健、医療、福祉、年金、所得等国民生活の基礎的事項を調査し、厚労省の様々な施策の基礎とされます。

1日の身体活動量がわかるのは国民健康・栄養調査です。

(5) 学校保健統計調査は、毎年文科省により行われます。
学校における幼児、児童や生徒の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的としています。
生活習慣は調査されません。

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