管理栄養士の過去問
第32回
応用力問題 問197
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問197 (訂正依頼・報告はこちら)
K県の健康増進課に勤める管理栄養士である。K県の健康増進プランの担当をしている。K県は全国の中で、脳血管疾患のSMR( 標準化死亡比 )が高く、高血圧の有病率が高い。食塩摂取量も全国平均より多く、その供給源は、1位調味料、2位魚介加工品、3位パンである。これらの課題解決に向けて、地域住民組織、地元企業、自治会などで構成される対策委員会が組織されている。表は、K県北部地域の人口と脳血管疾患SMRである。
重点支援地域における脳血管疾患予防対策を計画した。効果が大きく、実現可能性を考慮した栄養・食生活分野の取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
重点支援地域における脳血管疾患予防対策を計画した。効果が大きく、実現可能性を考慮した栄養・食生活分野の取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 脳血管疾患に関する啓発パンフレットの自治会による全戸配布
- 県の健康増進課ホームページにおける減塩レシピの紹介
- 地元スーパーや食料品店と連携した減塩商品の販売促進
- 地域ボランティアの戸別訪問による、みそ汁の塩分濃度の測定と指導
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この過去問の解説 (3件)
01
(1) 全戸配布はお金も人手もいるため、実現可能性が低いと考えられます。
(2) ホームページで紹介することは、一部のインターネットに触れる人で興味関心のある人しか見ることができないため、効果が大きいとは考えにくいです。
(3) 食物のアクセスを広げることで地域住民に強くアプローチすることができると考えられます。
(4) 戸別訪問は人手がいるため実現可能性は低く、また、指導は教育を受けた者が行う必要があります。
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02
1.(誤)全戸配布はお金も人手がかかります。さらにパンフレットによって知識を知らせるだけでは、効果があまり期待できないとも考えられます。
2.(誤)ホームページで紹介することは、インターネットに触れる機会のある人しか見ることができないため、効果が大きいとは言えません。
3.(正)対策委員会を活用することで、地域間のつながりを活用することができ、地域住民に対するアプローチを効果的に行うことができます。
減塩食品は食物のアクセスを増やすことにもつながるので、パンフレットよりも効果が期待されます。
4.(誤)戸別訪問は効果が高いですが、人手が多く必要であり、指導するためには専門の知識をもった人材が必要です。よって実現の可能性から考えると、適切ではありません。
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03
1.(誤)
全戸配布は必要人員及び経費がかかり、実現可能性が低いと思われます。
加えて、パンフレットによる一方的な情報発信に終わってしまう可能性も高いため、効果も期待できません。
2.(誤)
ホームページにおける減塩レシピの紹介では、減塩に関心があり、加えて、ある程度調理が出来る方のみの限定された範囲にしか情報が浸透しないため、効果が高いとは言えません。
3.(正)
地元スーパーや食料品店は地域住民が自然に集まる場であり、減塩商品の消費が多くなれば塩分摂取量も減少すると思われるため、効果が大きく、実現可能性も高いと考えられます。
4.(誤)
みそ汁の塩分濃度の測定と指導には、専門的知識や技術が必要です。
加えて、戸別訪問はかなりの労力が必要です。
人材確保に大きな課題があるため、実現可能性が低いと思われます。
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