管理栄養士の過去問
第33回
栄養教育論 問105

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問題

第33回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

減量中の中年女性への栄養教育である。間食を減らすことへの自己効力感を高める支援である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 間食でよく食べる食品の、エネルギー量について説明する。
  • 間食の頻度と量を記録してもらい、間食を減らせた日を確認し合う。
  • 間食を食べ過ぎてしまった状況を思い起こしてもらい、対処方法を一緒に考える。
  • 間食で食べたくなる食品は、買い置きしないよう提案する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2

自己効力感(セルフエフィカシー)とは、ある行動をうまく行うことができるという「自信」のことです。人がある行動へのセルフエフィカシーを強く感じていると、その行動を行う可能性が高くなり、行動のための努力を惜しまず、失敗や困難を伴っても諦めにくいと考えられます。

自己効力感を高めるためには、“成功体験”と“モデリング”がポイントになります。
・成功体験:実際に行動を行い、上手くできたという経験のこと。
・モデリング:性別、年齢、健康状態、生活状況などが自分と似ている人が、ある行動をうまく行っているの知ることで、「自分にもできそうだ」と思うこと。

 1:間食でよく食べる食品のエネルギー量について説明しても自己効力感の高まりは期待出来ません。

◎2:間食を減らせた日を確認し合うことで、“間食を減らせた”という成功体験となり、自己効力感を高めることにつながります。

 3:間食を食べ過ぎてしまった状況を思い起こして対処方法を一緒に考えても自己効力感の高まりは期待出来ません。

 4:間食で食べたくなる食品を買い置きしないよう提案しても、自己効力感の高まりは期待出来ません。

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02

1.説明だけでは自己効力感の高まりにはむすびつかないので×です。

2 . 間食の頻度と量を記録してもらい、間食を減らせた日を確認し合うことで、自分ができていることを客観視でき、自信がつきます。
よって、自己効力感は高まることが予想されるので〇です。

3 .対処方法を一緒に考えることは、自己効力感が高まることに直接的な関係はないので×です。

4 . 間食で食べたくなる食品は、買い置きしないよう提案する(=刺激統制)ことは、自己効力感には結びつかないので×です。

参考になった数2

03

正解は【2】です。

自己効力感(セルフエフィカシー)とは、目標に対してやり遂げる能力が自分にあるかを感じることです。
どのような結果が期待できて、その結果をもたらすための行動をうまく実行できると感じることです。

今回の場合、「間食を減らす」という目標を実行できたことを感じることが成功体験となり、自己効力感を高めることが期待できます。

1.エネルギー量を説明することは、自己効力感の高まりには結び付きません。

2.間食を減らせた日を確認し合うことで、成功体験の確認ができます。

3.対処方法を一緒に考えることは、自己効力感の高まりには結び付きません。

4.買い置きを控える提案は、間食に結び付く行動を制限しているのであって、間食自体を我慢できたことの成功体験とはなりません。

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