管理栄養士の過去問
第33回
応用力問題 問189

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問題

第33回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問189 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

K診療所に勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。
患者は、75歳、女性。脳梗塞を発症し、左片麻痺を患いながら自宅療養している。意識ははっきりしており、嚥下障害は認めない。食事は買ってきてもらったレトルト粥、パン、牛乳などを自分で選んで食べているが、摂取エネルギー量が500kcal/日と少ない。
身長146cm、体重35kg、空腹時血液検査値は、ヘマトクリット33%、赤血球380万/μL、アルブミン2.6g/dL、血糖96mg/dL、トリグリセリド80mg/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。

1週間後に再訪問したところ、体重が2kg増加していた。考えられる理由として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 浮腫の増悪
  • 便秘
  • 脱水の改善
  • 体脂肪量の増加

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は【1】です。

この文章からでは便秘の有無は伺えません。また、1週間で体脂肪や脱水の改善による2キロの体重増加は考えにくいです。
一番考えられるのは、低アルブミン血症からの浮腫です。

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02

最も適切なのは【1】です。

短期間での体重増加の場合、最も疑わしいのは体液貯留による体重増加です。低アルブミン血症は膠質浸透圧を低下させ、浮腫の原因となります。

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03

正解は1です。

短期間での体重増加であること、便秘に関する記載はないこと、アルブミン2.6g/dL(基準範囲4.0以上)であることに気が付きましょう。

これらのことから最も考えられるのは、低アルブミン血症からの浮腫です。

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04

正解は1です。

低アルブミン血症では膠質浸透圧の維持が困難となってきており、浮腫が生じやすくなってきます。
血液中のアルブミン量が不足すると水分が血管の外側(間質液)に流れ、浮腫の原因となります。

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