管理栄養士の過去問
第33回
応用力問題 問192

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問題

第33回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問192 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

地域密着型介護老人福祉施設K荘に勤務する管理栄養士である。食事介助を担当している介護スタッフからの質問に対応している。
入所者は、76歳、男性。1年前より入所しており、CKD(慢性腎臓病)に対するケアを行ってきた。しかし、病態が悪化して、人工血液透析に移行した。身長169cm、体重58kg、アルブミン値3.6g/dL、尿量ほとんど無し。

数日後、施設レクリエーションでバス旅行が決まった。その日の昼食はレストランで天ぷら定食を食べることが決まっており、介護スタッフより配慮すべき点を質問された。その回答として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • ごはんを半分量にする。
  • 魚介類の天ぷらを全量残す。
  • 野菜料理を追加する。
  • 汁物と漬物を控える。

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この過去問の解説 (4件)

01

最も適切なのは【4】です。

血液透析期の栄養療法は
①必要エネルギー量:30-35 kcal/kg/日
②必要たんぱく質量:0.9-1.2 g/kg/日
③塩分:6 g未満
④水分:15 ml/kgDW/日程度未満
⑤カリウム:2000 mg/日未満
⑥リン:たんぱく質(g)×15 mg/日未満
です。

1.✖  ごはんを半分量にすることで、摂取エネルギー量が不足する危険性があります。

2.✖ たんぱく質の過剰には注意が必要ですが、魚介類の天ぷらを全量残す必要はありません。

3.✖ 野菜料理を追加することで、カリウム摂取量が増加してしまう可能性があります。

4.〇 水分と塩分を制限するために、汁物と漬物を控えるのは重要です。

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02

正解は4です。

1 . ごはんを半分に減らすと、エネルギー摂取量が不足してしまう可能性があります。

2 . 魚介類の天ぷらを全量残す必要はありません。

3 . 血液透析中はカリウム制限があるので、わざわざ野菜料理を追加する必要はありません。

4 . 〇 塩分・水分を制限するために、汁物と漬物を控えたほうが適切だと思われます。

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03

1.× エネルギー不足を防ぐためご飯は減らさなくて良いです。

2.× 全量残す必要はありません。魚介類に留意する必要は特にありません。

3.× カリウムの摂取量に留意する必要があるため、あえて増やすことはしなくて良いです。

4.〇 腎臓病の患者には水分と塩分の摂取量に留意することが一番大切です。

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04

正解は4です。


1 . ごはんを半分量にするとエネルギー不足が考えられます。

2 . 魚介類の天ぷらを全量残す必要はありません。

3 . カリウム制限があるため、あえて野菜料理を追加する必要はありません。

4 . 水分、塩分制限が必要なため、汁物と漬物を控えることは大切だと言えます。

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