管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問77

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

水溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • ビタミンB2は、内因子と結合して吸収される。
  • ナイアシンは、メチオニンから合成される。
  • 葉酸は、分子中にコバルトを含む。
  • ビオチンは、コエンザイムA(CoA)の構成成分である。
  • ビタミンCは、ビタミンEラジカルをビタミンEに変換する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です

1:誤
ビタミンB12は内因子と結合して吸収されます。
内因子は胃の壁細胞から分泌され、エンドサイトーシスによって
回腸から吸収されます。

2:誤
ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。
トリプトファンから生成されます。
欠乏症としてペラグラが知られています。

3:誤
ビタミンB12(コバラミン)は分子中にコバルトを含みます。
補酵素として様々な酵素反応に関与しています。

4:誤
パントテン酸はコエンザイムAの構成成分です。
ビオチンは脂肪酸の合成などに必要な補酵素です。

5:正
ラジカルは植物性食品や魚などに含まれる不飽和脂肪酸の酸化反応で、
癌や動脈硬化の原因になるとも言われます。
ビタミンCの働きによりビタミンEラジカルはビタミンEへと再生されます。

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02

正答は(5)

1.(誤)
ビタミンB12は、内因子(胃壁細胞によって作られる糖タンパク質)と結合して吸収されます。

2.(誤)
ナイアシン(糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠であり、循環系、消化系、神経系の働きを促進するなどの働きがあります。)は、トリプトファンから合成されます。

3.(誤)
ビタミンB12(コバラミンは、分子中にコバルトを含みます。
ビタミンB12は、神経機能の維持など、補酵素として身体の様々な働きに関わるほか、赤血球の生成にも関わっています。

4.(誤)
パントテン酸(糖代謝や脂肪酸代謝に関わる物質)は、コエンザイムA(CoA)の構成成分です。

5.(正)
ビタミンCは、ビタミンEラジカル(ビタミンEがフリーラジカルを消失させた際に変化した物質)をビタミンEに変換します。

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03

1.内因子は胃粘膜から分泌される糖たんぱく質で、ビタミンB12と結合して回腸で吸収されます。またナイアシン、ビタミンB6は受動輸送、その他の水溶性ビタミンは能動輸送により小腸上皮細胞に吸収されます。


2.ナイアシンは、体内でトリプトファンから合成することができます。


3.分子中にコバルトを含む水溶性ビタミンは、ビタミンB12(コバラミン)です。


4.コエンザイムAの構成成分である水溶性ビタミンは、パントテン酸です。


5.正解です。ビタミンEは、抗酸化作用をもち細胞膜で脂質の酸化を防ぎます。この時、ビタミンEは脂質に電子を供給して抗酸化活性のないビタミンEラジカルとなります。ビタミンEラジカルは同じく抗酸化作用をもつビタミンCにより電子を供給され、再びビタミンEとなり活性を取り戻すことができます。

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