管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問76
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問76 (訂正依頼・報告はこちら)
脂溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ビタミンAは、消化管からのカルシウム吸収を促進する。
- カロテノイドは、抗酸化作用をもつ。
- ビタミンDは、血液凝固に関与している。
- ビタミンEは、核内受容体に結合する。
- ビタミンKは、視覚機能に関与している。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1:誤
ビタミンAは成長や生殖、感染予防、上皮組織の正常化、
視覚の正常化、抗酸化作用をもちます。
2:正
カロテノイドは自然界に存在する色素で、抗酸化作用をもちます。
3:誤
ビタミンD2やビタミンD3はCa吸収とCaの骨や歯への沈着・石灰化促進、
細胞分化の調節などの作用があります。
体内で活性化されることによって作用します。
4:誤
ビタミンEは脂質の過酸化阻止、細胞膜や生体膜、リポたんぱく質機能維持に
作用します。
核内受容体に作用するのは甲状腺ホルモンやステロイドホルモンなどの
脂溶性ホルモンです。
5:誤
ビタミンKは血液凝固を促進する作用をもちます。
参考になった数26
この解説の修正を提案する
02
2.正解です。カロテノイドは抗酸化作用を持っています。代表的なものとして、緑黄色野菜や果物などに含まれるβ-カロテンやリコピン、甲殻類などが持つアスタキサンチンなどがあります。
3.ビタミンDは、消化管からのカルシウム吸収を促進するビタミンです。骨の形成に関わるビタミンであるため、不足すると小児ではくる病、成人では骨軟化症、骨粗しょう症を引き起こします。
4.核内受容体に結合する主な物質として、ステロイドや甲状腺ホルモン、レチノイド、ビタミンDなどが挙げられます。ビタミンEは結合しません。
5.ビタミンKは、血液凝固に関与しているビタミンです。そのため、欠乏すると血液凝固に関わる障害が表れ、特に乳児では頭蓋内や腸内などで出血傾向がみられるようになります。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
03
1.(誤)
ビタミンA(レチノール)は、皮膚細胞の分化を促進します。
2.(正)
カロテノイドは、抗酸化作用をもちます。
また、ビタミンAの前駆体になるほか、黄、橙、赤色などを示す天然色素の一群でもあります。
3.(誤)
ビタミンDは、カルシウムの働きに関わり骨などの健康に関与します。
4.(誤)
ビタミンE(トコフェロール)は、ヒトの体内では、主に抗酸化物質として働くと考えられています。
5.(誤)
ビタミンKは、ヒトの体内では、血液の凝固や組織の石灰化に関わっていると考えられています。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問75)へ
第34回問題一覧
次の問題(問77)へ