管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問85

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

日本人の食事摂取基準(2015年版)と日本食品標準成分表2015年版(七訂)で、定義(対象とする化学物質の範囲)が異なる栄養素である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • ビタミンC

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です

1:誤
ビタミンAの定義はレチノール、α-カロテン、β-カロテン及び
クリプトキサンチン、β-カロテン当量、レチノール当量となっています。

2:誤
ビタミンDの定義はカルシフェロールとなっています。

3:正
ビタミンEについて、
日本人の食事摂取基準(2015年版)ではα-トコフェロールを用いていますが
日本食品標準成分表2015年版(七訂)では
α、β、γ、δ-トコフェロールをそれぞれ報告しています。
またナイアシンについても、
日本人の食事摂取基準(2015年版)ではナイアシン当量を用いていますが
日本食品標準成分表2015年版(七訂)では
ナイアシンとナイアシン当量をそれぞれ報告しています。

4:誤
ビタミンKの定義はフィロキノンとメナキノンとなっています。

5:誤
ビタミンCの定義はアスコルビン酸となっています。

参考になった数18

02

正答は(3)

1.(誤)
ビタミンAは、日本人の食事摂取基準(2015 年版)(以下、食事摂取基準)と日本食品標準成分表 2015 年版(七訂)(以下、成分表)において、定義の範囲に差はありません。


2.(誤)
ビタミンDは、食事摂取基準と成分表において、定義の範囲に差はありません。

3.(正)
ビタミンEは、食事摂取基準においては、α-トコフェロールがビタミンEと定義されていますが、成分表においては、α、β、γ、δ-トコフェロールがビタミンEと定義されています。

4.(誤)
ビタミンKは、食事摂取基準と成分表において、定義の範囲に差はありません。

5.(誤)
ビタミンCは、食事摂取基準と成分表において、定義の範囲に差はありません。

参考になった数3

03

1.2.4.5.ビタミンA、D、K、Cについては、日本人の食事摂取基準(2015版)と日本食品標準成分表で2015年版(七訂)で定義は同じとなっています。


3.食品に含まれるビタミンEは、主としてα-、β-、γ-及びδ-トコフェロールの4種類があります。このうち最も抗酸化作用が強いのがα-トコフェロールです。日本人の食事摂取基準(2015年版)では、このα-トコフェロールのみに対して目安量と耐容上限量が示されています。一方、日本食品標準成分表2015年版(七訂)ではビタミンEとしてトコフェロールの成分値を示すこととし、α-、β-、γ-及びδ-トコフェロールが収載されています。

参考になった数1