管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問91

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

離乳の進め方に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 探索反射が活発になってきたら、離乳食を開始する。
  • 離乳食を開始したら、母乳をフォローアップミルクに置き換える。
  • 離乳食開始後1か月頃には、1日3回食にする。
  • 生後7~8か月頃(離乳中期)には、舌でつぶせる固さの食事を与える。
  • 離乳期には、手づかみ食べをさせない。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正答は(4)

1.(誤)
哺乳反射(原始反射)が減弱してきたら、離乳食を開始する一つの目安となります。
哺乳反射には、探索反射、捕捉反射、吸啜反射、嚥下反射の4つの反射があります。
哺乳反射が残っていると、固形物を口腔から押し出してしまいます。

2.(誤)
離乳食を開始しても、母乳をフォローアップミルクに必要はありません。
離乳食からの栄養不足があると判断される場合は、フォローアップミルクの摂取が有効な場合もあります。

3.(誤)
離乳食開始後1か月頃には、1日1回食程が妥当であると思われます。
離乳中期(生後7~8か月頃)には、1日2回食程、離乳後期(生後9~11か月頃)には、1日3回食程が、妥当であると思われます。

4.(正)
生後7~8か月頃(離乳中期)には、舌でつぶせる固さの食事を与えても概ね問題ないと思われます。

5.(誤)
離乳期には、手づかみ食べをさせても問題ありません。
手づかみ食べによって感覚を養う事が出来ると考えられます。

参考になった数9

02

正解は 4 です

1:誤
食べ物に興味を示すこと、しっかりと首が座ってくること、スプーンなどを
口に入れた時に舌で押し出すことが少なくなる哺乳反射の減弱がみられる頃が
離乳開始の目安です。

2:誤
生後9か月以降に不足しやすい鉄を補うため、フォローアップミルクを使用します。

3:誤
離乳食開始1か月は、離乳食の舌触りや味に慣れることを目的としているため
1日1回与えます。
一日3回食へと移行するのは生後9~11か月が目安です。

4:正
生後7~8か月頃は下でつぶせる固さのものを一日に2回与えます。

5:誤
生後9か月頃からは手づかみ食べが始まります。
子どもの発育や発達のため、積極的にさせたい行動とされています。

参考になった数5

03

1.探索反射は、唇や国の周りに刺激を感じるとその方向に顔を向けて口に入れようとする反射で、生まれたばかりの赤ちゃんでも哺乳行動ができるように備わっている原始反射の一つです。生後4か月くらいから消失するといわれており、離乳食に時期が近づいているという目安になります。


2.フォローアップミルクは、ミルクのみを飲ませていたり、母乳とミルクの混合で飲ませている場合に不足しがちな鉄分を補うための粉ミルクです。母乳を与えていたり、離乳食で十分に鉄分を摂取できている場合はわざわざ与える必要はないとされています。フォローアップミルクを飲み始める時期として生後9か月以降が目安とされています。


3.3回食を始める目安の時期は生後9~11か月と言われており、離乳食を始めておよそ4~5か月ほどたった頃となります。1回に子ども茶碗一杯分くらいの量を、丸呑みせずに楽しんで食べていれば3回食に進める準備はできているといえます。


4.正解です。調理形態の目安として、生後5、6カ月頃はなめらかにすりつぶした状態、7、8か月頃は舌でつぶせる固さ、9~11カ月頃は歯ぐきでつぶせる固さ、12~18か月頃は歯ぐきで噛める固さにすることが望ましいとされています。


5.手づかみ食べは、離乳食に慣れてきた生後9か月頃に始まります。手づかみ食べで食材の形を確認するのも手先の知覚の発達において大切な行動であるため、無理に辞めさせず離乳食に手づかみ食べしやすいメニューを取り入れることが勧められています。

参考になった数4