管理栄養士 過去問
第34回
問90 (午前の部 問90)

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問題

管理栄養士国家試験 第34回 問90(午前の部 問90) (訂正依頼・報告はこちら)

新生児期・乳児期の生理的特徴に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 生理的体重減少は、生後数日で起こる。
  • 生理的黄疸は、生後1か月頃に出現する。
  • 第一乳臼歯が生えるのは、生後5か月頃である。
  • 糸球体濾過量は、生後6か月頃に成人と同程度となる。
  • 呼吸数は、生後6か月頃に成人と同程度となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 「生理的体重減少は、生後数日で起こる。」 です。

選択肢1. 生理的体重減少は、生後数日で起こる。


生後数日は体外に出る水分のほうが多くなるため、
一時的に体重が減少する生理的体重減少がみられます。

選択肢2. 生理的黄疸は、生後1か月頃に出現する。


生理的黄疸は生後2~3日で出現しますが、そのほとんどは問題なく
自然と戻ります。

選択肢3. 第一乳臼歯が生えるのは、生後5か月頃である。


乳児の歯は個人差がありますが、生後半年~9か月頃までに生えます。
2歳半~3歳ごろに生えそろいます。

選択肢4. 糸球体濾過量は、生後6か月頃に成人と同程度となる。


糸球体ろ過量は2歳ごろには成人と同程度となります。

選択肢5. 呼吸数は、生後6か月頃に成人と同程度となる。


年齢が低いほど酸素の消費量が大きいため、呼吸数は多いです。

呼吸数は成長とともに少なくなります。

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02

正答は「生理的体重減少は、生後数日で起こる。」です。

選択肢1. 生理的体重減少は、生後数日で起こる。

(正)
新生児期の生理的体重減少は、生後数日で起こります。
新生児の生理的体重減少とは、生後数日の水分摂取量よりも排泄量が上回る事によって起こる体重減少の事です。

選択肢2. 生理的黄疸は、生後1か月頃に出現する。

(誤)
新生児期の生理的黄疸は、生後数日で起こります。
その後、数日で消失する場合が多いといわれています。

選択肢3. 第一乳臼歯が生えるのは、生後5か月頃である。

(誤)
第一乳臼歯が生えるのは、生後6~8か月頃であるといわれています。
第一乳臼歯は、下の中央から生えてくる場合が多く、2~3歳までに上下合わせて20本が生えそろうといわれています。

選択肢4. 糸球体濾過量は、生後6か月頃に成人と同程度となる。

(誤)
小児の糸球体濾過量は、2歳頃に成人と同程度となるといわれています。

選択肢5. 呼吸数は、生後6か月頃に成人と同程度となる。

(誤)
呼吸数は、概ね年齢を重ねる毎に減少していきます。
一般的に新生児期・乳児期の呼吸数は、成人の2倍以上であるといわれています。

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03

正解は「生理的体重減少は、生後数日で起こる。」です。

選択肢1. 生理的体重減少は、生後数日で起こる。

正解です。生理的体重減少は通常生後3日前後から起こり、1週間から10日程度で出生時体重に戻ります。生理的体重現象の原因として、哺乳量よりも尿、胎便、不感蒸泄などによる排泄量が多いことが挙げられ、出生時よりも5%くらい減少するといわれています。

選択肢2. 生理的黄疸は、生後1か月頃に出現する。

生理的黄疸は新生児黄疸ともいい、生後間もない新生児の大半に見られる黄疸です。生後およそ3~5日をピークに自然に治まっていきます。

選択肢3. 第一乳臼歯が生えるのは、生後5か月頃である。

第一乳臼歯は一般的に前歯(乳中切歯、乳側切歯)の後に生えてきます。個人差はありますが、おおむね生後8カ月ごろから前歯が生え始め、1歳から1歳6か月の間に第一乳臼歯や乳犬歯、2歳3か月から2歳6か月ごろに第二乳臼歯が生えてきて、3歳までにはすべての乳歯が生えそろいます。

選択肢4. 糸球体濾過量は、生後6か月頃に成人と同程度となる。

糸球体濾過量は、生後1~2年ほどで成人と同程度となるといわれています。

選択肢5. 呼吸数は、生後6か月頃に成人と同程度となる。

新生児期や乳児期では、1度の呼吸で吸い込める空気の量が少ないため1分間に40~50回ほど呼吸をしています。その後成長するにつれ徐々に呼吸数は減っていき学童期で20~30回ほどになり、成人では15~20回程度にまで減少します。

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