管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問92

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

幼児期、学童期の栄養に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 1歳半までに、咀嚼機能は完成する。
  • 幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる。
  • 学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。
  • 学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しない。
  • 学童期のたんぱく質の目標量は、25~30%Eである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答「学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。

選択肢1. 1歳半までに、咀嚼機能は完成する。

(誤)
概ね1歳半までに、離乳は完了するといわれています。
概ね3歳頃までに、咀嚼機能は完成するといわれています。

選択肢2. 幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる。

(誤)
幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる事は推奨しません。
間食は、食事(栄養補給)の一環であると捉える必要があります。

選択肢3. 学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。

(正)
学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低いとされています。

選択肢4. 学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しない。

(誤)
学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しているといわれています。
学童期の肥満は、その後の肥満に関連、生活習慣病のリスクも高まるといわれています。

選択肢5. 学童期のたんぱく質の目標量は、25~30%Eである。

(誤)
学童期のたんぱく質の目標量は、13~20%Eです。

参考になった数12

02

正解は 「学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。」です。

選択肢1. 1歳半までに、咀嚼機能は完成する。


1歳半頃までに離乳が完了し、咀嚼機能は乳歯が生えそろう3歳頃に
完成するといわれています。

選択肢2. 幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる。


幼児期の間食は補食の意味があるため一日に1~2回程度、回数と量を決めて与えます。

選択肢3. 学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。


基礎代謝基準値は加齢に伴い低下します。

選択肢4. 学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しない。


小児の肥満は成人肥満へと移行しやすく、生活習慣病のリスクも高まります。

選択肢5. 学童期のたんぱく質の目標量は、25~30%Eである。


学童期のたんぱく質の目標量は男女共に13%~20%Eとなっています。

参考になった数3

03

正解は「学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。」です。

選択肢1. 1歳半までに、咀嚼機能は完成する。

咀嚼機能の完成は第二臼歯までが生えそろう2~3歳頃と言われています。

選択肢2. 幼児期には、間食を好きなだけ摂取させる。

幼児期は胃が小さく消化機能も未熟なため、3度の食事で必要なエネルギーをとることは難しいとされています。そのため、1日1~2回、150~200kcal程度の間食を摂ることが望ましいとされています。子どもの好きなように間食を摂取させると虫歯や肥満のリスクが上昇します。

選択肢3. 学童期の基礎代謝基準値(kcal/kg体重/日)は、幼児期より低い。

正解です。基礎代謝基準値は年齢とともに低下していきます。よって幼児期よりも学童期の方が基礎代謝基準値は低くなります。

選択肢4. 学童期の肥満は、成人期の肥満と関連しない。

子どもの肥満は大人の肥満のもとと言われており、年長児の肥満ほど大人の肥満に移行しやすいことが知られています。

選択肢5. 学童期のたんぱく質の目標量は、25~30%Eである。

日本人の食事摂取基準2020年版おいて、たんぱく質の目標量は1歳以上の全年齢区分において20%Eとされています。

参考になった数2