管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問97
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問97 (訂正依頼・報告はこちら)
特殊環境下での生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 高温環境下では、皮膚血管は収縮する。
- 低温環境下では、ビタミンB1の必要量が減少する。
- 低温環境下では、血圧は低下する。
- 低圧環境下では、動脈血の酸素分圧は低下する。
- 無重力環境下では、尿中カルシウム排泄量が減少する。
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この過去問の解説 (3件)
01
以下に解説します。
高温環境下では、体温維持のため熱産生の抑制と放熱の促進が行われます。放熱の主な方法として、皮膚血管の拡張、血流増加、皮膚温の上昇、発汗などが挙げられます。
低温環境下では、体温維持のため熱産生が増加し、エネルギー代謝が亢進します。エネルギー代謝が亢進するため、ビタミンB1の必要量は増加します。また放熱の抑制のため、特に末端の血管が収縮し血圧は上昇します。
低温環境下では、体温維持のため熱産生が増加し、エネルギー代謝が亢進します。エネルギー代謝が亢進するため、ビタミンB1の必要量は増加します。また放熱の抑制のため、特に末端の血管が収縮し血圧は上昇します。
正解です。低圧環境下では、空気中の酸素が少ないため動脈血の酸素分圧は低下します。これに対応するために、血中ヘモグロビン値の上昇や呼吸量の増加が行われます。
無重力環境下では、骨にかかる負荷が減るため骨量が減少します。骨から溶け出したカルシウムは尿中へ排泄されるため、尿中カルシウム排泄量は増加します。
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02
1.(誤)
高温環境下では、皮膚血管は拡張するといわれています。
高温環境下では、皮膚血管の拡張と発汗によって熱放散が増大するといわれています。
2.(誤)
低温環境下では、ビタミンB1の必要量が増大するといわれています。
低温環境下では、エネルギー代謝が亢進する為、ビタミンB1の必要量が増大するといわれています。
3.(誤)
低温環境下では、血圧は上昇するといわれています。
低温環境下では、熱放散を抑える為に血管の収縮が起こり、その結果、血圧が上昇するといわれています。
4.(正)
低圧環境下では、動脈血の酸素分圧は低下するといわれています。
低圧環境下では、酸素分圧が低下して低酸素状態となります。
この状況に応じて、血中ヘモグロビン濃度は上昇するといわれています。
5.(誤)
無重力環境下では、尿中カルシウム排泄量が増加するといわれています。
無重力環境下では、骨にかかる負荷が軽くなる為、骨密度が低下するといわれています。
この事によって、尿中に排泄されるカルシウムが増加するといわれています。
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03
1:誤
高温環境下では熱産生の低下や発汗によって、放熱を促進します。
皮膚血管は拡張します。
2:誤
低温環境下では体温を維持するために
熱産生が増加して基礎代謝が上がります。
エネルギー代謝亢進のためビタミンB1の必要量も増加します。
3:誤
低温環境下では血管が収縮して血圧が上昇します。
4:正
低圧環境下は酸素が少ない環境のため赤血球の増加がみられます。
動脈血の酸素分圧は低下します。
5:誤
無重力空間では筋肉の萎縮や骨量の減少、循環血液量の減少が起こります。
骨に重力がかからない状態になるため、カルシウムやリンが骨から出されて
骨密度が低下します。
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