管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問107
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
離乳食教室を企画する場合の、目標とその内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 実施目標 ――― 家庭で離乳食レシピブックを参照し、調理する。
- 学習目標 ――― 成長・発達に応じた離乳食を調理できるようになる。
- 行動目標 ――― 集団指導と調理実習を組み合わせた教室を行う。
- 環境目標 ――― 市販のベビーフードの入手法を紹介する。
- 結果目標 ――― 負担感を減らすために、家族の協力を増やす。
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この過去問の解説 (3件)
01
行動目標です。行動目標とは、結果目標を達成するために必要な食習慣改善に関する目標です。
2:〇
学習目標とは、行動目標を達成するために必要な、知識や態度、技術を得るための目標です。
3:×
実施目標です。実施目標とは、学習目標や環境目標を達成するための、より具体的な目標です。
4:×
実施目標です。「入手方法を紹介する」ではなく、「入手方法を知る」であれば学習目標です。
5:×
環境目標です。環境目標とは、行動目標を達成するために必要な、食環境、周囲の支援を整えるための目標です。
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02
よって、行動目標に該当します。
2.成長や発達に応じた離乳食を調理できるようになることは、つまり、離乳食についての知識がついたかどうか、食スキルを得ることができたかどうかにつながります。
これは、すなわち学習目標に該当するので、正しい答えです。
3.集団指導と調理実習を組み合わせた教室を実施しており、これは、知識を理解できているかどうかといった学習目標を達成するための実施目標だといえます。
4.ベビーフードを手に入れる方法を紹介することは、家庭の食事環境をより良くするための実施目標にあたります。
5.環境目標とは、行動を変えるために、家庭の食事環境を整備することを目標にします。
家族の協力を増やすということは、家庭の食事環境を整備することに該当するため、これは環境目標だといえます。
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03
1.実施目標は、学習者の食生活や食行動をふまえた上で、学習者が実行できるように取り組むことができる栄養教育の実施に関する目標のことです。学習目標や環境目標の達成に向け、栄養教育を計画通りに実施するための指標となる目標です。
2.○
学習目標は、行動目標の達成に必要な学習(知識、態度、スキルの習得)についての目標のことです。食品の選択、購入、調理、片付けができるといった基本的な食スキルをもつことが、長期目標を達成するためには必要です。
3.行動目標(具体的な食行動の改善)は、行動変容につながる目標として具体的に設定します。「これならできそう」という学習者の行動に繋がりやすい内容にします。
4.行動変容を促すためには、行動目標を達成するための環境整備が必要です。主な食物の入手先や食事に関する情報の入手先などの食環境、または家庭や職場など学習者を取りまく、さまざまな環境の改善など、学習者に対して環境面で可能な支援を環境目標として設定します。
5.結果目標は、栄養教育プログラム作成のために行った、アセスメントから抽出された課題を解決するための最終目標です。学習者の健康状態の改善(BMI、血糖値、血圧など)やQOLの向上などの評価をします。
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