管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問112

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

代償性肝硬変患者の栄養モニタリング項目である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 肝性脳症の有無
  • 浮腫の有無
  • 筋肉量
  • ウエスト/ヒップ比

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解:3
肝硬変は代償性肝硬変と非代償性肝硬変に分類されます。代償性肝硬変では肝機能は比較的保たれており、多くは無症状ですが、非代償性肝硬変になると黄疸、腹水、浮腫、出血傾向、消化管出血、肝性脳症などが出現します。
肝硬変では栄養代謝異常によりたんぱく・エネルギー栄養不良(PEM)がしばしば出現します。肝臓のグリコーゲンの貯蔵量は減少するため、筋蛋白を分解しアミノ酸から糖新生が起こり、骨格筋量が減少します。

1.肝性脳症の有無は非代償性肝硬変の患者の症状です。
2.腹水の有無は非代償性肝硬変の患者の症状です。
3.○
4.ウエスト/ヒップ比は、肥満の体型指標として用いられます。肝硬変のモニタリングには用いません。

参考になった数22

02

1:×
肝性脳症は、非代償性肝硬変でみられる症状です。
アンモニアが十分解毒されずに血中濃度が上昇することによる神経・精神症状です。

2:×
浮腫は、非代償性肝硬変でみられる症状です。
肝臓の代謝機能が低下することにより、浮腫ができやすくなります。

3:〇
代償性肝硬変では肝機能が比較的保たれており、症状は現れにくいです。しかし、たんぱく質異化亢進などの代謝変化により筋力低下が起こりやすいため、筋肉量のモニタリングを行う必要があります。

4:×
ウエスト/ヒップ比は、肝硬変のモニタリング内容ではありません。

参考になった数8

03

1.今回は、代償性肝硬変における症状を問われているため、間違いです。
肝性脳症は非代償性肝硬変の際に起こります。

2.1と同じく、浮腫も非代償性肝硬変でみられます。

3.代償性肝硬変では、筋肉に含まれるアミノ酸消費量が高まり、これにより、筋肉量の低下がみられることがあります。
よって、筋肉量が代償性肝硬変患者のモニタリング項目として適切です。

4.肝硬変と、ウエスト/ヒップ比は、関係がありません。

参考になった数1