管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問128
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問128 (訂正依頼・報告はこちら)
58歳、男性、事務職。身長165cm、体重63kg(標準体重60kg)の糖尿病腎症患者である。持続性たんぱく尿(0.8g/gクレアチニン)がみられ、推算糸球体濾過量(eGFR)50mL/分/1.73m2。この患者の1日当たりの目標エネルギー量とたんぱく質量の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- エネルギー量:1,200(kcal/日)、たんぱく質量:50(g/日)
- エネルギー量:1,600(kcal/日)、たんぱく質量:30(g/日)
- エネルギー量:1,600(kcal/日)、たんぱく質量:50(g/日)
- エネルギー量:2,200(kcal/日)、たんぱく質量:30(g/日)
- エネルギー量:2,200(kcal/日)、たんぱく質量:50(g/日)
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この過去問の解説 (3件)
01
・持続性たんぱく尿(0.8g/gクレアチニン)
・推算糸球体濾過量(eGFR)50mL/分/1.73m2
上記から、第3期(顕性腎症期)と判断できます。
第3期(顕性腎症期)の食事療法は下記の通りです。
・エネルギー量 25~30kcal/kg/日
・たんぱく質 0.8~1.0g/kg/日
体重63kgを用いて算出します。
・エネルギー量 25×63=1,575kcal/日
30×63=1,890kcal/日
【1,575~1,890kcal/日】
・たんぱく質 0.8×63=50.4g/日
1.0×63=63.0g/日
【50.4~63.0g/日】
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02
持続性たんぱく尿(0.8g/gクレアチニン)、推算糸球体濾過量(eGFR)50mL/分/1.73m2のデータから、糖尿病腎症の第3期(顕性腎症期)に分類されます。よって厳格な血糖コントロールと降圧療法、タンパク質の制限が治療法となります。
・総エネルギー量(kcal/日)=25-35kcal/kg標準体重/日
今回の場合
総エネルギー量(kcal/日)は、1500-2100kcal/日となります。
・タンパク質(g/日)=0.8-1.0g/kg標準体重/日
今回の場合
タンパク質(g/日)は、48-60g/日となります。
現体重が標準体重よりもやや上回っているため、総エネルギー量は2200kcal/日だと多いと考えられます。
よってもっとも近い選択肢は、3です。
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03
・eGFRが50mL/分/1.73㎡である。
上記より、この患者は、
糖尿病腎症第3期だと判断することができます。
よって、
エネルギー量は、25~30kcal×標準体重60kg=
1日当たり 1500~1800kcal
たんぱく質量は、0.8~1.0g×標準体重60kg=
1日当たり50~60gと算出することができます。
正しい答えは3番となります。
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