管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問147
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問147 (訂正依頼・報告はこちら)
食事調査における摂取量の変動に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 摂取量の分布の幅は、1日調査と比べて、複数日の調査では大きくなる。
- 標本調査で調査人数を多くすると、個人内変動は小さくなる。
- 個人内変動の一つに、日間変動がある。
- 変動係数(%)は、標準誤差/平均×100で表される。
- 個人内変動の大きさは、栄養素間で差はない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.摂取量の分布の幅は、1日調査と比べて、複数日の調査では小さくなります。
調査から得られる分布曲線は、日間変動の影響を受け、調査日数が短いほど、幅が大きくなります。
2.標本調査とは、調査対象となる母集団の一部を取り出して調べることをいいます。個人内変動は食事の日差のことをいうため、標本調査に影響はしません。
3.○
個人の中での摂取の変化を個人内変動といいます。そのうちの一つである日間変動は日によって食べ物が異なることを指します。
4.変動係数には標準偏差を用います。
以下の計算式で算出できます。
変動係数(%)=標準偏差/平均値×100
5.個人内変動の大きさは、栄養素間で差があります。エネルギーやタンパク質は相対的に変動が少ないですが、ビタミン類は変動が大きく、長期の調査が必要です。
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02
摂取量の分布の幅は、複数日の調査と比べて、1日調査では大きくなります。
2:×
個人内変動は、調査人数を増やしても変化しません。
標本調査で調査人数を多くすると「個人間変動」が小さくなります。
3:〇
個人内変動の一つに、日間変動があります。
4:×
変動係数は、標準誤差ではなく「標準偏差」で表します。
変動係数(%)=標準偏差/平均 × 100
5:×
個人内変動の大きさは、栄養素間で差がります。
ビタミンは個人内変動の栄養素間の差が大きく、特にビタミンDは差が大きいです。
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03
栄養素のなかには、日間変動の大きいものもあり、複数日の調査を行うことで、摂取量の分布の幅が小さくなります。
2.標本調査において、調査日数を多くすることにより、個人内変動は小さくなります。
3.個人内変動とは、同一の個人において、日々の食事内容やその食べ方などが異なるため、単日調査では把握しきれないこともあります。
そのため、複数日の調査を行うことで、それらも把握しやすくなり、より精度の高い結果を得ることができるという考え方で、これを日間変動といいます。
正しい答えです。
4.変動係数(%)は、標準偏差÷平均×100で求めることができます。
5.個人内変動の大きさは、栄養素間で差があり、
主に、ビタミンCやβカロテンなどが挙げられます。
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