管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問148

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問148 (訂正依頼・報告はこちら)

栄養素等摂取量の測定方法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 食物摂取頻度調査法では、目安量食事記録法に比べ、調査員の熟練を必要とする。
  • 秤量食事記録法は、他の食事調査法の精度を評価する際の基準に用いられる。
  • 食物摂取頻度調査法の質問票の再現性は、生体指標(バイオマーカー)と比較して検討される。
  • 24時間食事思い出し法は、高齢者に適した調査法である。
  • 陰膳法による調査結果は、食品成分表の精度の影響を受ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.目安量食事記録法は、目安量を食品重量に換算する必要があることから、調査員の熟練度が高い方が良いです。
つまり、目安量食事記録法では、食物摂取頻度調査法に比べ、調査員の熟練を必要とします。

2.秤量食事記録法は、各食物を秤量することにより、摂取量を記録するため、他の食事記録法より精度が高いです。
このため、秤量食事記録法は、他の食事調査法の制度を評価する際の基準に用いられます。
正しい答えです。

3.食物摂取頻度調査法の質問票の再現性は、24時間食事思い出し法および、秤量食事記録法と比較して、検討されています。

4.24時間食事思い出し法は、対象者の記憶に頼っている部分が多いため、高齢者には不向きといえます。

5.陰膳法では、対象者が食べた食品と同一の食品を化学的に分析する方法のため、食品成分表を利用しません。
よって、この調査結果は、食品成分表の精度の影響は受けません。

参考になった数11

02

正解:2
1.食物摂取頻度調査は、限定された期間内にどの程度の頻度で目的とする食品を摂取したかを尋ね、その摂取量を把握する方法です。データの入力や解析は比較的容易です。
調査員の熟練を必要とするのは、24時間思い出し法です。
2.○
秤量食事記録法は食べるものを秤で量る方法で、最も正確に摂取量が把握でき、妥当性が高いです。ほかの調査方法の精度を評価する基準となります。
3.再現性とは、同じ対象者に同じ調査法で繰り返し調査を行った場合、食品の摂取量がどの程度一致するかをみます。食物摂取頻度調査法による再調査の結果と比較し、検討されます。
4.24時間思い出し法は、一定期間の過去に飲食したものを対象者に思い出してもらう方法です。対象者の記憶能力を必要とすることから、高齢者には適さない調査法です。
5.陰膳法は、食品成分表の精度の影響を受けません。
陰膳法は、摂取した食物の実物と同じものを同量用意し、それを化学分析して評価する方法です。食事量だけでなく、含まれる栄養素量も正確に把握できます。

参考になった数3

03

1:×
食物摂取頻度調査法では、目安量食事記録法に比べ、調査員の熟練を必要としません。
食物摂取頻度調査法は、対象者に質問紙を記入してもらうことで調査し、習慣的な食品や栄養素の摂取量を推測する方法です。

2:〇
秤量食事記録法は、他の食事調査法の精度を評価する際の基準に用いられます。
秤量食事記録法は、摂取するものの重さを計量器などで秤量します。

3:×
食物摂取頻度調査法の質問票の再現性は、生体指標(バイオマーカー)ではなく、「再調査の結果」と比較して検討されます。

4:×
24 時間食事思い出し法は、記憶が不確かになる高齢者や子供には適さない調査法です。

5:×
陰膳法による調査結果は、食品成分表による計算を介さず直接栄養素量がわかるため、食品成分表の精度の影響を受けません。

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