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管理栄養士の過去問 第34回 午後の部 問177

問題

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K総合病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。
 患者は、67歳、男性。無職、妻と二人暮らし。入院時身長170 cm、体重65 kg、BMI 22.5 kg/m2。胃前庭部の進行胃がん、幽門側胃切除術を受け、ビルロートⅠ法(BillrothⅠ法)で再建した。

退院後、食後10~30分に、腹痛、冷汗、動悸、めまいが頻発した。この症状の原因として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
胃食道逆流症
   2 .
早期ダンピング症候群
   3 .
後期ダンピング症候群
   4 .
輸入脚症候群
   5 .
術後イレウス
( 第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問177 )
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この過去問の解説 (3件)

9
正解は 2 です

1:誤
胃食道逆流症は、胃切除後に胆汁や膵液が逆流して
胸やけの症状が現れるため、不適切です。

2:正
早期ダンピング症候群は、食後30分以内に症状が現れます。
高浸透圧の液状食物が急速に小腸に流入し、セロトニンやヒスタミン、
カテコラミンなどの血管作動物質が放出されることで
発汗や動悸、めまい、熱感などの症状が出現します。

3:誤
後期ダンピング症候群は食後1~2時間で症状が現れます。
患者は食直後に症状が出現しているため、不適切です。
食物が急速に小腸へ流出することで血糖値が急上昇し、
インスリンが過剰に分泌されることで低血糖を引き起こします。

4:誤
輸入脚症候群はビルロートⅡ法が原因となります。
ビルロートⅡ法は胃切除後の消化管再建方法のひとつで、
手術がしやすく縫合不全リスクが低いと言われます。
食物が先に流れて後から胆汁や膵液が分泌される形となります。
閉じた十二指腸が盲管となるため食物がたまりやすく
消化吸収障害を引き起こすことがあります。

5:誤
イレウスは腸の内容物の通過が障害され、
腹痛や腹部膨満感、嘔吐の症状が出現するため不適切です。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
胃を切除することにより、小腸へ食物が移動する速度が速くなります。
これにより、腹痛や下痢などといった症状を起こしやすくなると考えられます。

また、このとき、腸管内では浸透圧が上昇することから、血管に含まれる水分が腸管内に移動します。
一時的にですが、血管内は循環血液量が少なくなるため、めまいや動悸といった症状を起こしやすくなります。

これらの症状が起きやすくなることを、
「早期ダンピング症候群」と呼びます。

よって正しい答えは、2番です。

1
正答は(2)

胃を切除することにより、様々な症状が現れることがあります。これらを「胃切除後症候群」と呼びます。
この「胃切除後症候群」は、胃の切除部位によって症状が異なります。噴門部を切除した場合は、食べ物が食道に逆流しやすくなるため、「逆流性食道炎」が起こりやすくなり、幽門部を切除した場合は、食べ物をためる機能が失われ、小腸に一度に流れ込むことにより引き起こされる、「ダンピング症候群」という全身症状があげられます。
この患者は、幽門側胃切除術を受けていることに加え、食後10~30分に、腹痛、冷汗、動悸、めまいの症状がある事から、この症状の原因として、最も適当なのは「早期ダンピング症候群」であると思われます。

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