管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問190
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問190 (訂正依頼・報告はこちら)
K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。
市の教育委員会より、近年、新入学の児童における肥満傾向児の割合が増加していると情報提供があった。そこで、肥満に関連する要因を検討し、対策を講じたいと考えた。
小学校で新入学の児童に実施された身体計測の値を用い、肥満傾向児の割合を全国及び県全体と比較したい。そのための指標として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
市の教育委員会より、近年、新入学の児童における肥満傾向児の割合が増加していると情報提供があった。そこで、肥満に関連する要因を検討し、対策を講じたいと考えた。
小学校で新入学の児童に実施された身体計測の値を用い、肥満傾向児の割合を全国及び県全体と比較したい。そのための指標として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- BMI
- ローレル指数
- 学校保健統計調査方式による肥満度判定
- 幼児身長体重曲線計算式による肥満度判定
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(誤)
BMI (Body Mass Index)は、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数です。
対象は、主に成人である事から、最も適切な指標ではないと思われます。
2.(誤)
ローレル指数は、児童・生徒の肥満の程度を表す体格指数でありますが、この設問においては、「肥満傾向児の割合を全国及び県全体と比較したい。」とある事から、ローレル指数だけでは、この比較を行う事は出来ず、最も適切な指標ではないと思われます。
3.(正)
学校保健統計調査の標本抽出は都道府県別で抽出する事と、その調査事項に「身長・体重」が含まれています。
よって、この設問においては、「肥満傾向児の割合を全国及び県全体と比較したい。」とある事から、最も適切な指標であると思われます。
4.(誤)
対象が、幼児である事から、最も適切な指標ではないと思われます。
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02
1:誤
BMIは主に成人で用いられる肥満度を表す体格指数です。
BMI=体重kg/(身長m)2で求めます。
18.5未満は低体重、18.5~25未満は普通体重、25以上は肥満です。
肥満はさらに肥満1度~4度まで分類されます。
最も病気になりにくいといわれているのはBMI22です。
2:誤
ローレル指数は学童期の肥満の判定に用います。
ローレル指数=体重kg/(身長cm)3×107で求めます。
130が標準体型となります。
身長の高い者の肥満を見逃し、身長の低い者が肥満と判断される
傾向がみられるのが特徴です。
3:正
調査対象が全都道府県の小学校が含まれるため、
肥満傾向児の割合を全校及び県全体と比較するためには
学校保健統計調査方式を用いるのが適切です。
4:誤
小学校の新入学児童が対象者であるため、
幼児身長体重曲線計算式による肥満度判定は不適切です。
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03
よって、正しい答えは3番です。
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