管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問3
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
平均寿命、平均余命および健康寿命に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 平均寿命は、その年に死亡した者の年齡を平均して算出する。
- 平均余命は、ある年齢の者のその後の生存年数の実測値である。
- 健康寿命は、人口動態統計を用いて算出する。
- 平均寿命が短くなるほど、健康寿命は延びる。
- 悪性新生物による死亡がなくなれば、平均寿命は延びる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(誤)
平均寿命とは、0歳児の平均余命の事を指します。
平均寿命は、年齢別の推計人口と死亡率のデータを使って、各年齢の死亡率を割り出します。
そして、このデータを基にして平均的に何歳までに寿命を迎えるかを求めます。
2.(誤)
平均余命とは、ある年齢の人が、その後何年間生きられるかの期待値の事を指します。
生命表を用いて算出されています。
3.(誤)
健康寿命とは、日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間の事を指します。
日本においては、サリバン法を用いて算出しています。
4.(誤)
平均寿命が短くなっても、健康寿命は延びるとは限りません。
平均寿命が短くなり、健康寿命が変わらなければ、不健康な期間が短くなります。
5.(正)
悪性新生物による死亡がなくなれば、平均寿命は延びます。
厚生労働省によると、特定死因を除去した場合の平均寿命の延びは悪性新生物によるものであると発表されています。
次いで、心疾患、脳血管疾患であると発表されています。
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02
1.間違いです。
平均寿命とは、0歳における平均余命をもとに求められるものです。
2.間違いです。
平均余命は、ある年齢の人のその後の生存年数の期待値です。
3.間違いです。
健康寿命は、人口動態統計ではなく、国民生活基礎調査の結果を基に
算出されます。
4.間違いです。
平均寿命が短くなることと、健康寿命が延びることは関連がありません。
5.正しい答えです。
死亡する原因の1位が悪性新生物(がん)であるため、これによる死亡が少なくなれば平均寿命の延伸につながります。
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03
1. 誤
平均寿命は、0歳時の平均余命です。
2. 誤
平均余命は、ある年齢の者のその後の生存年数の期待値です。
3. 誤
健康寿命は、人口静態統計を用いて算出します。
人口静態統計とは、特定の一時点における人口数など、人口の状態の把握を目的とします。
人口動態統計とは、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の実態の把握を目的とします。
4. 誤
平均寿命が短くなるほど、健康寿命が伸びるとは限りません。
国民一人一人のQOLを維持することによって健康寿命の延伸を実現することができます。
5. 正
日本の死因として、
1位:悪性新生物、2位:心疾患、3位:老衰、4位:脳血管疾患、5位:肺炎
とあるので、死因1位の悪性新生物が減ることによって平均寿命が延びます。
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