管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問51

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

食品と主な香気・におい成分の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • もも ――――――― ヌートカトン
  • 淡水魚 ―――――― 桂皮酸メチル
  • 発酵バター ―――― レンチオニン
  • 干ししいたけ ――― γ─ウンデカラクトン
  • にんにく ――――― ジアリルジスルフィド

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この過去問の解説 (4件)

01

食品と主な香気・におい成分の組合せの問題です。

選択肢1. もも ――――――― ヌートカトン

ももーーー γーウンデカラクトン
γーウンデカラクトンはももの香りを呈するラクトンの一種で、ピーチアルデヒドとも呼ばれます。ヌートカトンはテルペンの一種で、グレープフルーツの香り成分です。

選択肢2. 淡水魚 ―――――― 桂皮酸メチル

淡水魚ーーーピぺリジン

ピぺリジンは六員環構造を持つアミンで、淡水魚の匂い成分です。生きた淡水魚が発する匂い物質であり、死後しばらくした後の生臭さ(トリメチルアミン)とは異なります。桂皮酸メチルは桂皮酸のメチルエステルで、松茸の香り成分として知られています。

選択肢3. 発酵バター ―――― レンチオニン

発酵バターーーージアセチル

ジアセチルはケトンの一種で、発酵バターの匂い成分です。バターの発酵過程で乳酸菌が産生したアセト乳酸が、分解されることによって発生します。

選択肢4. 干ししいたけ ――― γ─ウンデカラクトン

干ししいたけーーーーレンチオニン

レンチオニンは硫黄原子を5つ含む環状の有機化合物で、しいたけの香り成分です。

選択肢5. にんにく ――――― ジアリルジスルフィド

ジアリルジスルフィドを始めとする硫化アリルは、ニンニクやニラ、ネギなどの野菜に多く含まれています。もともとは、これらネギ属植物の生体防御物質であると考えられており、独特の刺激臭や殺菌作用などを有しています。

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02

正答は にんにく ― ジアリルジスルフィド

選択肢1. もも ――――――― ヌートカトン

(誤)

ももの香気成分は、γ-ウンデカラクトンです。

ヌートカトンは、グレープフルーツ(特にホワイト種)の香気成分です。

選択肢2. 淡水魚 ―――――― 桂皮酸メチル

(誤)

淡水魚の香気成分は、ピペリジンです。

桂皮酸メチルは、マツタケの香気成分です。

選択肢3. 発酵バター ―――― レンチオニン

(誤)

発酵バターの香気成分は、ジアセチルです。

レンチオニンはシイタケの香気成分です。

選択肢4. 干ししいたけ ――― γ─ウンデカラクトン

(誤)

干ししいたけの香気成分は、レンチオニンです。

γ-ウンデカラクトンは、ももの香気成分です。

選択肢5. にんにく ――――― ジアリルジスルフィド

(正)

にんにくの香気成分は、ジアリルジスルフィドです。

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03

食品と主な香気・におい成分の組合せの問題です。

選択肢1. もも ――――――― ヌートカトン

ももーーーウンデカラクトン

選択肢2. 淡水魚 ―――――― 桂皮酸メチル

淡水魚ーーーピぺリジン

選択肢3. 発酵バター ―――― レンチオニン

発酵バターーーーキモシン(レンニン)

選択肢4. 干ししいたけ ――― γ─ウンデカラクトン

干ししいたけーーーーレンチオニン

選択肢5. にんにく ――――― ジアリルジスルフィド

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04

食品とそれぞれの香気・におい成分を覚えておきましょう。

選択肢1. もも ――――――― ヌートカトン

ももの香気成分はγ−ウンデカラクトンです。

ヌートカトンとはグレープフルーツの香気成分です。

選択肢2. 淡水魚 ―――――― 桂皮酸メチル

淡水魚の香気成分はピペリジンです。

桂皮酸メチルは松茸の香気成分です。

選択肢3. 発酵バター ―――― レンチオニン

発行バターの香気成分ジアセチルです。

レンチオニンはしいたけの香気成分です。

選択肢4. 干ししいたけ ――― γ─ウンデカラクトン

干ししいたけの香気成分はレンチオニンです。

γ−ウンデカラクトンはももの香気成分です。

選択肢5. にんにく ――――― ジアリルジスルフィド

正しい組合せです。

にんにくの香気成分は抗菌性のあるアリシンですが、

不安定なためジアリルジスルフィドやトリスルフィドになります。

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