管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問68

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

遺伝形質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 遺伝子多型は、遺伝子変異の発生頻度が集団の1%未満である。
  • 遺伝子多型は、食習慣の影響を受けて生じる。
  • 遺伝子多型の出現頻度は、人種による差異がない。
  • β3アドレナリン受容体遺伝子の変異は、肥満のリスクを高める。
  • 倹約(節約)遺伝子は、積極的にエネルギーを消費するように変異した遺伝子である。

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この過去問の解説 (3件)

01

遺伝子の問題は覚えるのに苦労しますよね。

諦めず何度も解いていきましょう!

1.遺伝子多型は遺伝子変異の発生頻度が集団の1%以上である。

 遺伝子多型:集団内で複数の対立の遺伝子がその遺伝子座を占める状態のこと

2.遺伝子多型は遺伝の影響を受けます。

 遺伝情報は食生活の影響は受けません。

3.遺伝子多型の出現頻度は人種による差異があります。

 例として、アルコール代謝があります。日本人はアセトアルデヒドがたまりやすくお酒に弱い人が多いです。これも人種差によるものです。

4.正答

5.倹約遺伝子は積極的にエネルギーを蓄積する遺伝子です。

 倹約とは節約という意味になります。

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02

正答は(4)

1.(誤)

遺伝子多型は、遺伝子変異の発生頻度が集団の1%以上ある必要があります。

2.(誤)

遺伝子多型は、食習慣の影響を受けて生じる事はありません。

3.(誤)

遺伝子多型の出現頻度は、人種による差異が生じます。

4.(正)

β3アドレナリン受容体遺伝子の変異は、肥満のリスクを高めると言われています。

5.(誤)

倹約(節約)遺伝子は、積極的にエネルギーを蓄積するように変異した遺伝子であると言われています。

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03

遺伝形質とは生物のもつ性質や特徴が遺伝によって、親から子へ継承されるものです。

選択肢1. 遺伝子多型は、遺伝子変異の発生頻度が集団の1%未満である。

遺伝子多型は、遺伝子変異の発生頻度が集団の1%以上です。

遺伝子多型とは遺伝子情報を構成するDNAの塩基配列が、

同じ種が属する集団の個体間で変化していることをいいます。

選択肢2. 遺伝子多型は、食習慣の影響を受けて生じる。

遺伝子多型は、食習慣の影響を受けません

遺伝子の影響を受けます。

選択肢3. 遺伝子多型の出現頻度は、人種による差異がない。

遺伝子多型の出現頻度は、人種による差異があります

アルコールの代謝などにいおいて、人種差があることが知られています。

選択肢4. β3アドレナリン受容体遺伝子の変異は、肥満のリスクを高める。

正しいです。

β3アドレナリン受容体は脂肪細胞に多くあり、脂肪分解や熱産生を行っています。

β3アドレナリン受容体遺伝子は倹約遺伝子であり、変異を起こして脂肪分解を抑制し、肥満のリスクを高めます。

選択肢5. 倹約(節約)遺伝子は、積極的にエネルギーを消費するように変異した遺伝子である。

倹約(節約)遺伝子は、積極的にエネルギーを消費しないように変異した遺伝子です。

変異を起こして脂肪分解を抑制し、エネルギー消費を抑えます。

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