管理栄養士 過去問
第35回
問69 (午前の部 問69)

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問題

管理栄養士試験 第35回 問69(午前の部 問69) (訂正依頼・報告はこちら)

食欲の調節に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 摂食中枢は、大脳皮質に存在する。
  • 血中遊離脂肪酸の増加は、満腹中枢を刺激する。
  • 血糖値の上昇は、摂食中枢を刺激する。
  • レプチンの分泌量は、体脂肪量の影響を受ける。
  • グレリンは、食欲を抑制する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.摂食中枢は視床下部外則野に存在します。
 大脳皮質は感覚や運動および精神活動の中枢があります。

2.血中遊離脂肪酸の増加は摂食中枢を刺激します。
 遊離脂肪酸は脂肪組織から血液に放出され、エネルギー源として活用される脂肪分です。エネルギーとして使用されない場合はブドウ糖と合成した中性脂肪として脂肪組織として蓄えられています。

3.摂食中枢を刺激は血糖値の低下によるものです。

4.正答

5.グレリンは食欲を促進します。
 食欲の抑制はレプチンです。
 

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02

食欲の調節は、摂食中枢と満腹中枢によって行われています。

多くの因子が関係しているため、ポイントをおさえて覚えておきましょう。

選択肢1. 摂食中枢は、大脳皮質に存在する。

摂食中枢は、視床下部外側核に存在します。

摂食中枢が刺激されると空腹を感じ、食物摂取を促進します。

一方、満腹中枢は視床下部内側核にあります。

選択肢2. 血中遊離脂肪酸の増加は、満腹中枢を刺激する。

血中遊離脂肪酸の増加は、摂食中枢を刺激します。

血中遊離脂肪酸は空腹時に脂肪が分解されて血中に放出され、エネルギー源となります。

エネルギーを補うために摂食中枢を刺激します。

選択肢3. 血糖値の上昇は、摂食中枢を刺激する。

血糖値の上昇は、満腹中枢を刺激します。

摂食により血糖値が上昇すると、必要なエネルギーを確保していると感知するためです。

選択肢4. レプチンの分泌量は、体脂肪量の影響を受ける。

正しいです。

レプチンとは脂肪細胞から分泌される抗肥満ペプチドホルモンです。

脂肪組織量が増加するにつれて、レプチンが分泌され視床下部にある受容体に作用し、摂食量の減少やエネルギー消費の増加を促します。

選択肢5. グレリンは、食欲を抑制する。

グレリンは、食欲を促進します。

グレリンとは胃から分泌されるペプチドホルモンで、空腹時に分泌され摂食中枢を刺激します。

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03

正答は(4)

1.(誤)

摂食中枢は、視床下部外側野に存在します。

2.(誤)

血中遊離脂肪酸の増加は、摂食中枢を刺激します。

3.(誤)

血糖値の低下は、摂食中枢を刺激します。

4.(正)

レプチンの分泌量は、体脂肪量の影響を受けます。

5.(誤)

グレリンは、食欲を促進します。

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