管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問70
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
管腔内消化の調節に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 胃相とは、食物が胃に入る前に起こる胃液分泌の変化をいう。
- 消化管運動は、交感神経系により促進される。
- ガストリンは、ペプシノーゲンの分泌を抑制する。
- コレシストキニンは、膵リパーゼの分泌を促進する。
- セクレチンは、胃酸の分泌を促進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
消化に関する問題です。
1つ1つ覚えるというより、関連付けて覚えていくと面白いように覚えられます!
諦めずにとりくみましょう。
胃相とは、食物が胃に入った後に起こる胃液分泌のことです。
食物が胃に入る前に起こる胃液分泌の変化を頭相(脳相)といいます。
消化管運動は交感神経により抑制されます。
すなわち副交感神経により促進されることになります。
ガストリンは胃液の分泌を促進します。
胃液の分泌を抑制するのはセクレチン、GIP、コレシストキニン、ソマトスタチンがあります。
正答
コレシストキニンは十二指腸、空腸のI細胞から分泌されます。
胆のうを収縮させ胆汁を分泌を促し膵液の分泌を促し食欲抑制をする機能があります。
セクレチンは胃酸の分泌を抑制します。
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02
管腔内消化の調節、特に消化管ホルモンについて理解しておくことが大切です。
胃相とは、食物が胃に入ったあとに起こる胃酸分泌の変化です。
食物が胃に入ると、胃や消化器系のほかの部分の働きも目的に適した変化をします。
食物を摂取しなくても、食事の連想、食物による視覚や臭覚の刺激により、消化管の働きが変化すること頭相(脳相)といいます。
食物が胃から腸に移ると腸相が始まり、胃酸の分泌が停止し、膵液や胆汁の分泌が促されます。
消化管運動は、副交感神経系により促進されます。
また、交感神経系により抑制されます。
交感神経と副交感神経は、生理機能の調節において拮抗的に作用します。
ガストリンは、ペプシノーゲンの分泌を促進します。
ガストリンは胃の幽門腺のG細胞から放出される消化管ホルモンです。
壁細胞の胃酸分泌を促し、ペプシノーゲンの分泌を促進させます。
ペプシノーゲンとはペプシンの前駆体で、胃酸の働きによりたんぱく質分解を行うペプシンになります。
正しいです。
コレシストキニンは十二指腸や空腸から放出される消化管ホルモンです。
脂肪やたんぱく質分解物の刺激により分泌されます。
脂肪を分解する膵リパーゼの分泌を促進する他、胆のうを収縮させ胆汁を分泌させる働きもあります。
セクレチンは、胃酸の分泌を抑制します。
セクレチンは小腸上部粘膜のS細胞から分泌される消化管ホルモンです。
胃内容物が十二指腸に移行すると、セクレチン、コレシストキニンなどが分泌され、膵液や胆汁の分泌が促進されるとともに胃酸の分泌は抑制されます。
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03
正答は「コレシストキニンは、膵リパーゼの分泌を促進する。」
(誤)
胃相とは、食物によって胃内のpHが上昇し、ガストリンが分泌され、その結果胃酸の分泌が促進される事を指します。
(誤)
消化管運動は、副交感神経系により促進され、交感神経によって抑制されます。
(誤)
ガストリンは、ペプシノーゲンや胃酸の分泌を促進します。
(正)
コレシストキニンは、膵リパーゼの分泌を促進します。
(誤)
セクレチンは、胃酸やガストリンの分泌を抑制します。
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